多くの D2Cブランド が2021年にマーケティング予算を増加したその背景とは?【Glossyリサーチ】

DIGIDAY

D2Cブランドの収益に対する期待は高く、またマーケティング予算も高く設定している。新しい調査で、D2Cブランドのマーケティング環境と収益への期待が変化しつつあることが判明した。先日モダンリテールとGlossyは自称D2Cの88ブランドを対象にこれまでとこれからについて尋ねた。

D2Cブランドの収益に対する期待は高く、またマーケティング予算も高く設定している。新しい調査で、D2Cブランドのマーケティング環境と収益への期待が変化しつつあることが判明した。先日モダンリテールとGlossyは自称D2Cの88ブランドを対象にこれまでとこれからについて尋ねた。ブランドの回答からはD2Cエコシステムのある面、つまり収益の伸びは保証されていないにもかかわらずマーケティング予算を引き続き増加している点が浮き彫りにされた。この調査ではD2Cブランドの59%が昨年よりマーケティング予算を増やしたと回答。また、54%が直接小売収入において増加があったと述べ、48%は卸売収入の増加を報告している。

最近の報道には、このマーケティング攻勢が反映されている。D2C家具ブランドのフロイド(Floyd)は、昨年スマートテレビ向け予算を増加したが、今年はそれをさらに増やす予定であると、今年の初めにモダンリテールに語っている。同社によれば、このようなマーケティング配分の変更の多くはデジタルプライバシーの変化によるものだという。「栄枯盛衰は世の常だが、とくにiOS 14の導入以降はFacebookのコンバージョンは減少した。」とフロイドのマーケティング担当バイスプレジデント、レイチェル・ブラウン氏は述べている。その結果、ブランドらは昨年さまざまなチャネルにいっそう多くの費用を注ぎ込むようになっており、どうやらこの傾向は続くようである。同調査によると、回答者の75%が今後12カ月でマーケティング支出を増やす計画があると答えた。

調査対象のブランドは、また、この今年のマーケティング攻勢がより良い成果につながると信じているようだ。2021年に直接小売売上高が増加したと答えたブランドは54%に過ぎないのだが、来年の直接売上高の増加を見込んでいると回答したのは84%だ。しかし、D2Cブランドが目指しているのは直接的な収益だけではない。成長の原動力として卸売りを検討している企業は確実に増えている。

卸売りにいっそう注力しているD2Cブランドの一例にはオールバーズ(Allbirds)がある。過去2年間の収益は上下があったと報告されている。売上をさらに活性化させるために、同社の幹部は今年は卸売事業を拡大する計画であると投資家に語った。この最新の調査にはオールバーズの戦略的転換が反映されており、ブランドの64%が卸売収益の増加を期待していると回答した。

[原文:Glossy Research: More DTC brands upped their marketing budgets in 2021 than saw direct revenue gains

CARL WEISSMAN(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)


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