【Windows 11便利テク】充電できないときに活用したい!Windows 11の「バッテリー節約機能」

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クイック設定から手動で「バッテリー節約機能」をオンにできる

 屋外など、PCをバッテリ駆動で利用する際に活用すると便利なのが、Windows 11の「バッテリー節約機能」だ。どのようにオンにすればいいのか?オンにすると何が変わるのかを確認しておこう。

自動でも手動でも利用可能

 Windows 11のバッテリー節約機能は、標準ではバッテリ容量が20%を下回ると自動的に有効になる。

 このため、長時間使うときの緊急措置と思われがちだが、外出先など、電源を供給できない場所で利用する際は、手動で積極的にオンにして使うのも1つの手だ。

 手動でオンにするには、タスクバー右端のバッテリアイコン(ネットワークや音量アイコンでもOK)をクリックしたときに表示される[クイック設定]を利用する。

 一覧から[バッテリー節約機能]のアイコンをクリックしてオンにすれば、画面が少し暗くなってオンになったことが確認できる。これで、バッテリ消費量を減らし、駆動時間を延ばすことが可能だ。

[設定]の[システム]にある[電源とバッテリー]では、バッテリ情報を詳細に確認可能。ここからも[バッテリー節約機能]をオンにできる

何が変わるのか?

 バッテリー節約機能をオンにすると、画面が少し暗くなる以外にも様々な機能が制限される。一部の通信を制限したり、処理能力を抑えたりすることで、電力の消費を少なくするわけだ。

 具体的に何が制限されるのかというと、以下のような点になる。

  • 同期
    Microsoft製のメール、People、カレンダーアプリの同期機能が停止する
  • バックグラウンドアプリ
    アプリのバックグラウンド動作を制限。ただし、音声通話アプリなどは動作を制限しないほか、アプリごとに個別に動作を許可することも可能
  • 更新の一時停止
    緊急ではないWindows Updateの更新プログラムのダウンロードが停止する。ただし、更新の有無のチェックは実行される。
  • ディスプレイの明るさ
    ディスプレイの明るさを30%下げる
  • 統計情報の停止
    Windowsの利用情報を分析するための利用統計情報を制限。重要な情報のみがアップロードされるようになる
  • タスクの実行の制限
    Windowsタスクスケジューラの一部タスクが実行されなくなる。具体的には、アイドル状態の開始や自動メンテナンス中の実行、ログオン時のみ実行などのパラメータが有効の場合のタスクのみ実行され、それ以外はバッテリ節約モードを解除するまで延期される

バッテリー節約機能時のディスプレイの明るさを変更する

 前述したようにバッテリー節約機能をオンにすると、ディスプレイが自動的に暗くなるが、この割合は変更可能だ。

 標準では、現在の設定値の30%にまで下がるため、例えば現在の明るさが「40」だった場合、バッテリー節約機能をオンにすると「12」になる。

バッテリー節約機能有効時、ディスプレイの明るさは標準では30%に差が得るように設定されている

 これを変更するには、「powercfg」コマンドを利用する。Windowsターミナルを起動し、以下のように実行すると50%に変更される(設定前が40なら20になる)。

powercfg /setdcvalueindex SCHEME_CURRENT SUB_ENERGYSAVER ESBRIGHTNESS 50

 もちろん、バッテリ駆動時間を延ばしたいのであれば暗くする方が有利だが、あまり暗すぎると作業に影響が出るので、値を大きくして、暗くする割合を減らしておくといいだろう。

powercfgを使って明るさを変更できる

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