『エルデンリング』を200時間以上プレイするゲーム下手くそおじさんの感想「エルデンリングは青春だ! 人生だ!」

ロケットニュース24

2022年2月25日に発売開始となり、1カ月も経たないうちに世界累計出荷本数が1200万本を越えたアクションRPG『エルデンリング』。世界的大ヒットとなっている本作だが、このゲームは非常に難しい!

すでに200時間以上もプレイしてしまっているゲーム下手くそおじさんの私(佐藤)は、何度心を折られたことかッ! コントローラーをぶん投げそうになったことは10回や20回ではない!

それでもプレイを続ける私が感じることをお伝えしよう。エルデンリングは青春だ、人生だ!

・向いてないのでは?

まずは私のゲームスタイルについてお話したい。自ら「ゲーム下手くそおじさん」と言っているように、自分でも驚くほど下手くそだ

「このまま行くと敵にやられる」とわかっている場面で必ずやられる。99パーセントの確率でやられる(1パーセントは運で回避)。その理由は単純だ。敵の攻撃を避けないからである。たいていボタン連打でなんとかしたいタイプなので、敵の攻撃を かわすということをほとんどしない。

正確には、かわそうとしても遅すぎて間に合わないケースが多い。そのうち「こんなのかわせるか!」とか言いながらかわすのをやめる。こうして、無事やられるのである。

リアルファミコン世代の方なら、覚えがあるかもしれない。小学生の頃、同級生の弟や妹がゲームの要領を得ずにいきなり敵に体当たりしている場面を。アレと同じだ。何事にもぶつかって行きたい。それが私のプレイスタイルである。


そんな私がいわゆる「死にゲー」と呼ばれるタイプのゲームに挑むと、トコトンやられる! トコトン死ぬ!! 本作にゲームオーバーのカウンターがついていたら1000回は軽く超えているはずだ。自信がある! 下手したら1万回を越えているかもしれない。

プレイするたびに、自分は不向きであると痛感する。今すぐやめるべきだ!! とさえ思う。


だがしかし、私はコントローラーを置かない。ゲームをパソコンから削除しない。

なぜなら、めちゃくちゃゆっくりではあるけど前進してるんだよ。少しずつ少しずつ前に出ている。「もはや攻略不可能だ……」と断念しそうになっても、非常にゆっくりと攻略の道を歩んでいるんだよ


たとえばあるエリアボスに遭遇して、対戦開始直後に1撃で葬られる。それを2度3度、4度5度……、10度20度と続けるたびに、少しずつ攻撃パターンを理解する。

ひとたびコレと決めたらその武器しか使わない。自分なりのやり方で少しずつボスにダメージを与える。時には逃げて逃げて逃げまくって反撃の隙をうかがい、いまだ! とばかりにフトコロに飛び込んで、か弱い1撃をお見舞いする。やっと体力の半分を削ったところで、必殺技をお見舞いされて「YOU DIED」

まだだ、もう1回リベンジ。再び体力の半分を削ったところでまたも必殺技で「YOU DIED」まだだ、もう1回。今度は半分と少し削ったところで「YOU DIED」


まだだ、まだだ! まだまだだ!

何度自分のキャラが敗北して朽ちていくところを見ても諦めない。諦められない! だって、少しずつ前に出てることがわかるから! 次は、次こそは!!


……ゲーム下手の私にそう思わせてくれるのが、このゲームのすごいところだと思う、うん。


・青春だ! 人生だ!!

この感覚、どこかで味わったことがあるな。高校の部活動に打ち込んでいた頃の感覚、試合に負けて「次こそ勝つ!」と誓った、そんな青春のきらめきにも似ているのである。不器用なりに前進し続けていたあの頃、30年前の自分がよみがえる!


いや待てよ……。ひょっとするとこれは俺の人生そのものではないのか?

何度も何度も挫折を味わい、悔し涙を流したこともあった。それでも今日まで不器用なりにがんばってきたじゃないか!


マルギット(最序盤のボス)がなんだ!
ゴドリック(序盤のボス)がなんだ!
ラダーン(中盤の強ボス)がなんだ!
ライカード(中盤のデカすぎボス)がなんだ!
マレニア(超強ボス)がなんだ!


次から次へとあらわれる強敵は人生の苦難にも似ている。乗り越えられない壁はない! 人生もそうだろ? 俺よ! きっと倒せる、必ず倒せる!!


でもまだこのゲームは終わりが見えず、まだまだこの先も強敵がいるらしいんだけどね……。


それにしても、このゲームのフィールドは途方もなく広い。各所に城や地下道や墓所を配置して、さまざまなタイプの敵キャラを用意している。獲得できる武器や防具も大量にあり、魔法や戦技(せんぎ)と呼ばれるスキルもトンデモない数ある。

世界中のゲーム好きを魅了するのも納得だ。エルデンリングはマジで神ゲーだ!

さて……私はあと100時間くらいで1周目をクリアできるのだろうか? 自分でも無事にクリアできるか心配でならない……。


執筆:佐藤英典
Screenshot:Steam eldenring

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