Amazon、スマホ連携やクラウド録画対応のインターフォン/ネットワークカメラを国内投入

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Ringシリーズ

 Amazonは、スマートフォン連携が可能な「Ring」シリーズのインターフォンおよびネットワークカメラの国内販売を20日に開始する。ドアベルの「Video Doorbell 4」、屋内用ネットワークカメラの「Indoor Cam」、屋外設置にも対応する「Stick Up Cam Battery」を用意し、価格は順に2万3,980円、6,980円、1万1,980円。

 あわせてスマートディスプレイ「Echo Show 5」とのセットも展開し、価格は順に3万960円、1万4,960円、1万9,460円。そのほか、各種アクセサリも発売する。

 Ringは、2013年に米国で創業したインターフォンやネットワークカメラなどを手がける企業で、2018年にAmazonが買収した。今回発表した3製品はすでにグローバルで展開中だが、国内向けとしては第1弾のものとなる。

 ともにWi-Fiを通じてスマートフォンやタブレット、同社製品のFireやEchoシリーズ、Alexaなどと連携できる点が大きな特徴。Android/iOS対応のRingアプリを使って、家の中や外出先からでもカメラのリアルタイム映像を確認したり、カメラの前の相手と通話したりできる。また、デバイスの一括管理やデバイスごとのアクセス権の設定、各種通知も受けられる。

 アプリのインストール、設置場所の登録、デバイスの種類の選択、実機に印刷されたQRコードの読み取りの4ステップでセットアップが進められる導入の容易さも強み。最大3つまで設定できるゾーン内での動きを検出して動作する機能や、画角の中で映したくないエリアを事前に設定し、黒塗りで隠せるプライバシーマスク機能なども備える。

Video Doorbell 4

Video Doorbell 4

 Video Doorbell 4は、玄関への設置を想定したインターフォン。外出先でも来客が確認でき、音声での応答も行なえる。1080p対応カメラを搭載し、人の動きなどを検出して通知する機能や、動きを検知する最大4秒前からの映像を確認できる「カラーPre-Rollビデオプレビュー」機能にも対応する。

 後述のStick Up Cam Batteryと共通の着脱式のバッテリで駆動し、互いにバッテリの流用が可能。充電はバッテリに備えられたMicro USBポートを通じて行なう。

 本体は壁へ直接ネジ止めして設置できるほか、穴開けが必要ない両面テープ式の取り付けプレートを同梱。別売となるが、JIS 1個用スイッチボックスに対応したマウントパネルも用意し、既存のドアホンとの交換にも対応するなど、様々な環境で設置できるとしている。

 カメラ視野角は水平160度、垂直84度で、IR LEDによるナイトビジョンに対応。IP55の防塵防沫仕様で、無線はIEEE 802.11b/g/nとなる。本体サイズは62×28×128mm(幅×奥行き×高さ)。

Stick Up Cam Battery

Stick Up Cam Battery

 Stick Up Cam Batteryは、IP55の防塵防沫設計を採用した屋外設置対応のネットワークカメラ。名前の通り、着脱式バッテリでの駆動が可能で、電源確保の必要がなく、設置場所の自由度を高めている。また、別売の電源アダプタによる駆動も行なえる。

 1080pのライブ映像に加え、ナイトビジョンにも対応し、夜間など暗い環境でも映像を確認可能。動き検出や通話機能なども備え、脚部は底面または背面に装着できる。

 カメラ視野角は対角130度で、IR LEDによるナイトビジョンに対応。IP55の防塵防沫仕様で、無線はIEEE 802.11b/g/nとなる。本体サイズは60×97mm(直径×高さ)。

Indoor Cam

Stick Up Cam Battery

 Indoor Camは、棚の上など屋内での設置を想定したネットワークカメラ。バッテリは内蔵しないが、筐体がコンパクトなため設置しても邪魔になりにくい。

 こちらも1080pのライブ映像機能や動き検知機能に対応。複数設置してアプリからまとめて管理するといった運用もでき、不審者を発見した場合などにリモート操作でサイレンを鳴らせる機能も備える。

 カメラ視野角は対角140度で、IR LEDによるナイトビジョンに対応。無線はIEEE 802.11b/g/nとなる。本体サイズは45×75mm(同)。

クラウド録画などが可能な有料プランも用意。2023年3月末までは無料

 さらに、クラウドを活用した録画機能が使える有料サービス「Ringプロテクトプラン」も用意。イベント発生時に記録された過去60日間分の動画の閲覧や、録画された動画の保存/共有、定期的に撮影するスナップショット機能などが利用できる。

 デバイスの個数単位で契約するBasicプランと、デバイスの個数を問わず設置場所(登録住所)単位で契約するPlusプランがあり、料金は前者が1個あたり月額350円/年額3,500円、後者が1カ所あたり月額1,180円/年額1万1,800円。後者については、延長保証も受けられる

 Ringプロテクトプランは通常、30日間の無料体験期間を設けているが、国内での発売を記念し、2023年3月31日までは同プランの機能を無料で提供する。なお、有料プランに契約していない場合でも、リアルタイム映像の視聴や通話機能などといった基本機能は使用可能。

 そのほか、Video Doorbell 4やStick Up Cam Battery向けの交換用バッテリ「Ring Quick Release Battery Pack」や、Wi-Fiルーターから離れた場所にRingデバイスを設置するさいに便利なWi-Fi中継器「Ring Chime Pro」など、各種アクセサリ製品も展開する。

Ring Chime Pro。チャイム機能やナイトライトも内蔵している

スマートフォンとの連携も可能

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