「シェフ直伝!チーズケーキレシピ」に乳業協会が警鐘 牛乳パックのオーブン加熱NG、紹介メディアが謝罪

J-CASTニュース

   牛乳パックをチーズケーキの型に使ってオーブンで焼く調理を紹介する動画などがツイッターに投稿されたが、危険性が相次いで削除され、投稿会社が「認識不足もあった」と謝罪した。

   牛乳パックを使うことには、どんな問題があるのだろうか。公式サイトで注意喚起している日本乳業協会に取材した。

  • テイストメイドジャパンの公式ツイッター

    テイストメイドジャパンの公式ツイッター

  • 牛乳パックで加熱と紹介していた(現在は削除)

    牛乳パックで加熱と紹介していた(現在は削除)

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ラミネートされたポリエチレンが、100℃超で溶け始める

   「シェフ直伝!混ぜて焼くだけ絶品チーズケーキの作り方」。動画などは、こんなタイトルを付け、食や旅をテーマにしているライフスタイルメディア「テイストメイドジャパン」の公式ツイッターで2022年4月6日に投稿された。

   投稿によると、チーズケーキの材料をボウルですべて混ぜ合わせて、まず牛乳パックに流し込む。そして、150度のオーブンで20分焼き、常温に戻してから冷蔵庫で冷やし、お好みで砂糖をふりかければチーズケーキが簡単に出来上がるという。

   作り方の手順を写真にして、「しっとりトロトロ、お家でミシュランの味を再現できます」とツイッターでPRしていた。ユーチューブには、フレンチレストランのシェフがその作り方を伝授する動画も投稿された。

   この投稿に対し、「ダーリンは外国人」シリーズの作品で知られる漫画家の小栗左多里さんが7日、ツイッターで疑問を呈した。日本乳業協会から注意喚起が出ているとして、公式サイトの「乳と乳製品のQ&A」ページを紹介し、「牛乳パックをオーブンに入れちゃダメです」と訴えた。

   協会のQ&Aでは、「牛乳パックをケーキの型として使用してもよいですか?」との質問に対し、「牛乳パックを加熱することは本来の目的とは異なる使用方法ですので、おやめください」とあった。その理由として、「牛乳パックは耐水性、保形性を保つために紙にポリエチレンをラミネートしています。ポリエチレンは、85~95℃でやわらなくなり、100℃を超えると溶け始めます」とした。「オーブンで焼いた場合、その温度は100℃を超えますので、ケーキ型の代わりに牛乳パックを使用することは避けてください」と呼びかけている。

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