届かなかった青木真也の叫びに己を重ねる夜

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こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

私自身、格闘技・武術を18歳から細々と続けて20年目になるのです(カンフー→キックボクシング)。

もちろん週に1~2回ほど汗を流しているだけの素人と競技者との間には天と地ほどのレベル差はあれど、観戦するのは大好きで、あれこれと選手に感情移入をしてしまいます。

そんな中でも、ぶっちぎりで応援している同世代・同級生の青木真也さん。

お互い選挙と格闘技という「対戦者同士が人生を賭けて」「白黒はっきりと勝ち負けがつく」世界に身を置き、3年前はそれぞれ落選・チャンピオン陥落という苦しい時期を共有したこともありました。

区長選挙の落選後、失意の中で参議院選挙に挑戦するかどうか迷いに迷っていた時、

「最高にノレる闘いだな。やるしかないだろう!」

と背中を押してくれたのも青木真也さんで。

ペイパービューを購入してリアルタイムで応援をしていましたが、今回は残念ながら今回はノックアウト負け。

あれだけ練習してきたのに。あれだけ想いを強く練り上げてきたのに。

本当に厳しいなあと。ただ、これが現実。

選挙でも本当に候補者や陣営が頑張っていると、なんだか追いついて勝てそうな気がしてきて、負けると「なんであれだけやったのにダメなんだ!」と有権者に絶望したくなります。

でも、頑張るのも想いが強いのも、相手だって同じなんですよね。こちらが追いつこうとすれば、相手も逃げる。それぞれが必死。

わかっちゃいるけど、厳しいな。努力が報われる世界じゃないんだよなと。

綺麗事を言ってもウィナー・テイクス・オール(勝者総取り)の世界。落選者や敗者には日が当たらない現実の中で、それでももがきながら這い上がって、また僕らは物語を紡いでいくのだと思います。

「俺の器が足りなかった。いつもさあ、那須川天心や武尊にはなれないんだよ。最後いつもそうなんだよ」

という敗戦直後の言葉。世間から見れば才能に恵まれた成功者に見えていても、その上で光り輝く存在には手が届かない苦しみ。

小泉進次郎氏らが圧倒的存在感をもって君臨する政界に身を置く「持たざるもの」として、ぐっと刺さるものがありました。

それでも、与えられた武器で闘っていくしかないのです。私たち「弱者」は。

「弱者の生存戦略」83年生まれの格闘家、政治家、クリエイターが明かす(2018年の対談記事、懐かしい)

「弱者の生存戦略」83年生まれの格闘家、政治家、クリエイターが明かす(現代ビジネス編集部) @gendai_biz
格闘家の青木真也氏、東京都議の音喜多駿氏、そして昨年博報堂を辞め、「The Breakthrough Company GO」を立ち上げたクリエイターの三浦崇宏氏に「持たざるもののための生存戦略」を語っていただきました。

青木真也さんも、歩みを止めることはないでしょう。本当にお疲れ様でした、勇気をありがとう。

ここから、やってやろうじゃないか。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年3月26日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。

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