岸田首相、4月末までに物価対策:黒田日銀総裁「円安容認」との整合性は?

アゴラ 言論プラットフォーム

岸田文雄首相は、25日の月例経済報告に関する関係閣僚会議で、エネルギー価格などの物価高騰への対応策を策定するよう関係閣僚に指示したと述べました。

岸田首相 物価高騰対策を指示へ 4月末までに取りまとめ FNN

また、高騰するガソリン価格を抑えるため、1リットルあたり25円を上限に、石油元売り各社に補助金を支払う措置は、4月末までに延長するとも付け加えました。

月例経済報告等に関する関係閣僚会議に出席する岸田首相 首相官邸HPより

日銀の政策とどう整合性をとるのだろうかという指摘があります。

原材料の供給が値上がりしている時に物価を下げようとしたらどうなるのでしょうか。日本は安い労働賃金に頼りすぎています。そこにまたしわ寄せが行くのでしょうか。

本当のインフレはこれからですが、給付金バブルに乗れなかった人たちは苦しい時代になりそうです。

物価対策の5000円の給付金は、高齢者に配るかみんなに配るかで検討中のようです。

一方、アメリカのFRBは、2020年3月以来継続してきたゼロ金利政策を終えて、利上げを決めています。過熱する米景気を引き締め、約40年ぶりの物価上昇を抑え込む狙いがあります。

米FRBが利上げを決定 物価上昇抑え込むため、ゼロ金利政策終了 HHK

日米の金利差が開けば、円安が加速すると見られます。

一方、自分たちの物価対策は万全のようです。

庶民のわれわれは、新年度の物価上昇に備えましょう。

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