Windowsゲームのロードを高速化するDirectStorage技術が一般公開へ

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 ゲームなどのロード時間を短縮するAPI「DirectStorage」が本日、開発者向けに一般公開された。DirectStorageは2020年にGDCで発表され、それ以降開発者プレビューを通して、多くの開発者のフィードバックを募って機能に反映してきた。本日正式公開となったことで、あらゆるゲームが対応可能になる。

 SDKがNuget、サンプルコードがGitHubなどで公開されているほか、Windows上でDirectX 12ゲームの性能チューニングやデバッグを行なうツール「PIX on Windows」も、最新バージョンの2203.07で対応を行なっている。

 DirectStorageは、大きなデータを一気にメモリやVRAM上に展開するのではなく、細かく分割してレンダリング中のシーンに必要なものだけをロードしていくことで、メモリを効率的使え、高品質なシーンに対応させる技術。

 対応ゲームはWindows 10でもDirectStorageは機能するが、最新のWindows 11ではより快適に動く仕組みが用意されている。また、I/O性能の最大化を享受するには、ゲームをNVMe SSDにインストールすることを推奨している。

 これまでのストレージAPIは大量のI/Oリクエスト処理に適しておらず、高性能ハードウェアやNVMe SSDをフルに活用できなかったが、DirectStorageではNVMeストレージからGPUまでのパイプラインの性能を最大化するように設計し、I/Oリクエストのオーバーヘッド減少や並列化処理などにより効率化し、ゲームのロード時間の短縮を狙う。

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