米Amazonレジなし店が久々の出店 – 後藤文俊

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■ネット通販最大手のアマゾンが開発したレジなしコンビニエンス・ストア「アマゾンゴー(Amazon Go)」が空港内ターミナルに出店することがわかった。

アマゾンゴー郊外店のオープンも間近に控えており、出店が滞っていたアマゾン・ゴーに久々の明るいニュースだ。

アマゾンゴーの自動決済技術「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)」は、人工知能(AI)やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができる革新的なシステム。

お客は商品を手にとって出ていくだけで、代金は自動的に口座に請求される仕組み。レジ不要でレジ待ちの時間がなくなり、ストレスフリーで買い物ができるメリットがある。

同技術を導入することでコンタクトフリーで買い物ができ、コロナ禍で人との接触機会を減らす対策としても注目されている。

昨今では新型コロナウイルス感染症の拡大でコンタクトレスへのニーズが高まっており、レジなしのジャスト・ウォークアウトを導入することでお客とスタッフ、双方の安全性確保が可能となる。

アマゾンゴーが今夏にオープンを予定しているのは国内では2番めの広さを誇るダラス・フォートワース国際空港。

国内便に日本航空を含め国際便も発着するターミナルD内にアマゾンゴーは600平方フィート(約17坪)で出店するのだ。なおターミナルDには、DFWに4店出店しているセブンイレブンもある。

地元メディアが確認したところによるとアマゾンゴーの工事費用は65万ドル(約7,600万円)で、完工予定は7月31日となっている。

 アマゾンゴー1号店は2016年12月5日にシアトル市内のアマゾンの新本社内にオープンし、2018年1月22日に一般にも公開された。

パンデミックとなった2020年にはシアトルにシカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコに最大26店舗まで拡大した。

しかし昨年4月には4店舗が閉鎖され22店舗に縮小。ただしシアトル市内のメイシーズ・ビル内にある、一般客が入れない450平方フィート(13坪)のアマゾンゴーは2年近くも「臨時休業(temporarily closed)」が続いているため実質的には21店舗の展開。

アマゾンは2020年2月、シアトル市内に生鮮品なども販売する食品スーパー「アマゾンゴー・グローサリー(Amazon Go Grocery)」1号店をオープンした。

アマゾンゴー・グローサリーはキャピトルヒル地区にあるアパートの一階部分に10,400平方フィート(約300坪)でオープンし、売り場は7,000平方フィート(約200坪)もある。

450〜2,300平方フィート(13〜64坪)となるアマゾンゴーに比べて最大で4倍程度の広さだ。

アマゾンゴー・グローサリーは通常のアマゾンゴーの商品に加えて一般的なスーパーマーケットが扱う青果や精肉、ベーカリー、乳製品、デリ、アルコール類、日用品、キッチン用品など5,000アイテムを販売。

同年9月にシアトル郊外レドモンド地区に2号店をオープンした。2号店は昨年5月に閉鎖され、アマゾンゴー・グローサリー1号店はアマゾンの食品スーパー「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」に店名が変更となった。

一方、昨年11月にはコーヒーチェーン最大手のスターバックスと提携した「スターバックス・ピックアップ・ウィズ・アマゾンゴー(Starbuck Pickup with Amazon Go)」をニューヨーク・マンハッタンにオープンしている。

24ヶ所目となるアマゾンゴー最新店では、入り口から左側にスターバックス・ピックアップのカウンターがあり、その横にはレジなし決済システム「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out」ゲートがある。

ジャスト・ウォークアウトのゲートではアマゾン・アプリのインストア・コードからQRコードを表示させスキャンする。

もしくは生体認証の「アマゾン・ワン(Amazon One)」に事前に登録しておけば手のひらをかざすことでゲートが開くのだ。

またゲートでクレジットカードを挿し込むことでもアマゾンにアカウントがなくても入店できるようになっている。

ゲートを通るとサラダやサンドイッチ、スナック類が置かれているアマゾン・ゴーのエリアで、左側はイートインスペースでテーブルや椅子などがある。

つまり飲み物はスターバックスのアプリを介して注文しながら、食べ物はジャスト・ウォークアウトを通ってアマゾン・アプリでお会計とするのだ。

 都心のビジネス街にオープンしてきたアマゾンゴーは今年、郊外にも出店予定だ。

アマゾンが1月に発表した内容によると、アマゾンゴー郊外型店の出店予定地はワシントン州シアトルから北に22マイル(35キロメートル)のところにあるミルクリーク地区。

シアトル市内から車で30分程度の距離にあり、敷地内にはアパートメントなどもあるコミュニティショッピングセンターとなる。

6,150平方フィート(約170坪)もあるアマゾンゴー郊外店は店の前に駐車スペースがある。周囲が住宅街となっていることで車での来店となるのだ。

店内には広いテーブルにUSBポートなどのワークスペースが導入される予定。品揃えはサンドイッチや寿司などのレディ・ツー・イートに飲み物、スナック類にワインやビールなどのアルコール類も販売する。

通常の3倍にもなることから、店舗スペースの多くがイートインなどにあてられるようだ。オープン日は不明だが数ヶ月内としている。

またアマゾンゴー・ミルクリーク店の出店から数ヶ月内には、ロサンゼルスにも出店する。

 ジャスト・ウォークアウトは最近、アマゾン・フレッシュへの導入が際立っている。

フルサービス・レジにジャスト・ウォークアウトを導入したハイブリッド型アマゾン・フレッシュが6店連続してオープンしているのだ。

1,000平方フィート当たりのジャスト・ウォークアウト年間費用はアマゾンゴー1号店(2017年12月時)で400万ドル(約4.5億円)にも上ったが、現在まで96%減となる159,000ドル(約1,860万円)まで抑えられるようになったという。

費用が大幅に下がったことでアマゾン・フレッシュに、郊外店や空港店など様々なアマゾンゴーにも応用されるようになったのだ。

 なおジャスト・ウォークアウトは外販もされており直近ではNYラガーディア空港のWHスミス、ダラス・ラブフィールド空港とシカゴ・ミッドウェー国際空港のハドソン・ノンストップ、ニューアーク・リバティ空港のCIBOエクスプレス・グルメ・マーケット(2ヶ所)にも導入されている。

ジャスト・ウォークアウトを導入した売店はLAフォーラムやTDガーデン等のアリーナ、ジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センター、リゾートワールド・ラスベガスのカジノホテル内にもある。

 アマゾン4スターや書店、ポップアップストアの全店をスクラップしたアマゾンはジャスト・ウォークアウトを中心に店舗展開することになりそうだ。

トップ画像:ジャスト・ウォークアウトの入口ゲート。空港ターミナルにオープン予定のアマゾンゴーでもQRコードもしくは手のひら(アマゾン・ワン)のスキャンか、クレカ挿入での入店となる。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ジャスト・ウォークアウトを導入したホールフーズ・マーケットが最近、オープンしたことで日本で再びアマゾンのレジなし技術(自動決済システム)に注目が集まっています。後藤はジャスト・ウォークアウトを導入した食品スーパーのアマゾン・フレッシュに毎週のように買い物をしています。3〜4点のみちょこっと購入するだけでなく、デリや生鮮品を含め20点以上の買い物もしています。ハイブリッド型アマゾン・フレッシュには15回ぐらい行っています。いまのところ感想は「ジャスト・ウォークアウトを導入した食品スーパーは使えない。ジャスト・ポンコツ」ということです。バナナ3本が5本入った3房購入に間違ったり、ネギ二束を1束と誤計算、セルフサービスの5.99ドルのスープ(クラムチャウダー)がeレシートに入っていなかったり、ピーマン2個をアーティチョーク2個とエラー...頻繁にレジの打ち間違いや会計ミスのある食品スーパーを、あなたならどう表現しますか?「ポンコツ」としか言えないでしょう。
 これまでの実績?からAIがエラーを起こしたのは青果品とセルフサービス・デリです。一方、品揃えに生鮮品やデリがなく、買い上げ点数も2〜3品で収まるアマゾンゴーならエラーはほとんどありません。

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