スキー女子滑降の村岡が金メダル – BBCニュース

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北京冬季パラリンピックは競技初日の5日、アルペンスキー女子滑降座位の村岡桃佳(25)が、日本勢初の金メダルを獲得した。ロシアの侵攻を受けているウクライナはこの日、参加国で最多の金メダル3個を勝ち取った。

村岡はチェアスキーで全長約2キロのコースを高速で滑り降り、カーブがきつい難所も滑らかにクリア。1分29秒77のタイムでフィニッシュした。2位のアナレナ・フォルスター(ドイツ)に0.82秒差をつけて優勝し、今大会の日本勢初のメダリストとなった。3位には劉思彤(中国)が入った。

村岡は、前回の韓国・平昌大会の銀メダルに続けてのメダル獲得となった。競技後、「絶対いけると思い自信を持って滑り出すことができたし、滑っていてもいい調子だと思えた。滑っていてとても気持ちよかった」、「日本チームに勢いがつけられてうれしい」と話したと、NHKは伝えた

村岡は昨夏の東京パラリンピックにも陸上で出場し、6位に入賞した。日刊スポーツによると、4歳の時に横断性脊髄炎を発症し、車いすで生活するようになった。スキー競技は中2で本格的に始めた。

ウクライナ勢がメダル7個獲得

戦禍に見舞われているウクライナの選手が、スキーと射撃を組み合わせたバイアスロンで相次ぎメダルを獲得した

まず、男子スプリント立位で、グリゴリー・ヴォフチンスキー(33)が優勝。ウクライナに今大会最初の金メダルをもたらした。

続けて、オクサナ・シシコワ(30)が女子スプリント視覚障害で金メダルを獲得。その後の男子スプリント視覚障害では、ヴィタリー・ルキヤネンコ(43)、オレクサンドル・カジク(25)、ドミトロ・スイアルコ(25)が順に1~3位となり、ウクライナ選手が表彰台を独占した。

大会主催者は、ツイッターでこのメダル独占を伝え、ウクライナ・チームの写真を投稿した。

この他、女子スプリント立位でリュドミラ・リアシェンコ(28)が、男子スプリント座位でタラス・ラド(23)が、ともに銀メダルを勝ち取った。

ウクライナ勢はこの日、計7個のメダルを獲得した。今大会には、自国がロシアの侵攻を受ける中、選手20人、ガイド9人が出場している。

「戦争をやめてほしい」

ヴォフチンスキーは、「戦争が始まった時は大変だった。毎日泣いていた」、「何が起きているのか理解できなかった。私には何ができるのか。このレースをウクライナと平和、ウクライナの人々にささげることだ」と話した。

そして、「お願いだから戦争をやめてほしい。私たちの子どもたちにとって、とても大事なことだ」と訴えた。

大会開幕前、ウクライナ・パラリンピック委員会のヴァレリー・スシケヴィッチ会長は、同国チームの出場が「ウクライナは生きているというシンボル」になるとし、出場できるのは「奇跡」だと話していた。

ロシア・パラリンピック委員会(RPC)とベラルーシの選手は、出場禁止となっている。

(英語関連記事 Ukraine top Paralympic medal table

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