キエフ政府施設が爆撃? 現地取材 – 田中龍作

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ともに内務省方面に向かったハンガリーのジャーナリスト。「ワルシャワ条約機構からの脱退を表明した新政府をソ連の戦車が潰したハンガリー動乱(1956年)は再び起きる」。危機感を抱いての取材だ。=2日、キエフ市 撮影:田中龍作=

 2日午前5時40分頃(日本時間)、キエフ中心部で重低音の爆発音が連続して3回響いた。

 音は内務省など政府関連施設がある方角からだった。爆発の回数、方角ともにホテルの従業員の認識と一致する。

 すぐに確認に行きたかったが、外出禁止令の最中だった。出ようにもホテルの玄関がロックされていて、外に出られない。

 2日午後3時(日本時間)、外出禁止令が解かれたので、田中は爆発音のした方角に確認に出かけた。内務省のある方角だ。

 ロシア軍捕虜が仲間に投降を呼びかけているとみられる動画が保安庁から流された。それへの報復かも知れない。敵前逃亡は軍法会議ものでもある。

 保安庁(SBU:かつてのウクライナKGBの後継機関)は内務省が管轄する。

 信頼できる地元のメディア関係者によれば、保安庁の建物は今のところ無事だという。

写真一番奥を左に曲がると内務省だ。=2日、キエフ市 撮影:田中龍作=

 内務省は3ブロックも4ブロックも手前から軍と治安部隊が守りを固めていた。それも辻々で、だ。

 パスポートとプレスカードを軍に見せて2ブロック通過できた。2ブロックともカメラに写っている写真を一枚一枚すべてチェックされた。

 保安庁のすぐそばに有名な礼拝堂がある。2ブロック目から先に向かう時、田中は「礼拝堂(が無事か)をチェックしたいだけだ」と理屈をつけたが、兵士は「よくない。迂回しろ」と答えた。

 後ろ手錠にされ拘束されるのは懲り懲りなので、そこで引き返した。

 果たして内務省は爆撃されたのか。確認しようにも確認できない。
 
 硝煙の匂いがするのか嗅ごうとしたが、折からの冷たい雨で、匂いは伝わってこなかった。

 ジャーナリストが目で確認できない。政府当局も明らかにしない。これではBBCでも報道するのは難しい。

       ~終わり~

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