トリガー条項凍結を解除すべき訳 – 自由人

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■半永久的に「トリガー条項」の凍結を解除するべき

 ガソリン価格の高騰が続いているため、岸田首相は衆議院予算委員会の場で以下のように述べた。

>「トリガー条項も含めてあらゆる選択肢を排除せず、さらなる対策を早急に検討したいと思う

 「トリガー条項」というのは、1ℓあたりのガソリン価格が160円以上の状態が3ヶ月続いた場合、暫定的に上乗せされていた25円分の税金を引き下げるというもの。

 ガソリン価格は、昨年末に国の石油備蓄を少し放出した影響か、一時的に160円を下回っていた。しかし、正月が明けてからは再び160円を超え続けており、このまま4月に突入すれば3ヶ月が経過したことになり「トリガー条項」の凍結解除という運びになる可能性がある。

 しかしながら、現在は東日本大震災の復興増税(税収の確保)を優先することを理由に「トリガー条項」が一時的(半永久的?)に凍結されているため、そう簡単にはいかないかもしれない。

 元々、日本のガソリン税は高過ぎるので、ガソリン価格に関係なく、半永久的に「トリガー条項」の凍結を解除することが望ましい。

 現在の原油高というのは、原油が枯渇しているというような物理的な問題ではなく、単に世界政治の駆け引きが招いている人為的かつ投機的な問題(政治案件)なので、毎度のことながら、日本もそれに振り回されているだけの状態となっている。
 大方、原油産油国のロシアに圧力をかける手段として原油が利用されているだけのことだと思われるが、ほとほと迷惑な話だ。

■ウクライナと真珠湾の関係性

 政治的なロシア問題ということで、ついでに書いておくと、現在のウクライナ問題というのも、プーチンを挑発するために行われていることだと思われる。現在のウクライナは、言わば、第二次世界大戦時の真珠湾のような位置付けであり、ロシアがウクライナに先制攻撃を仕掛けることを挑発しているような構図になっている。

 現在の大手メディアの報道も、プーチンは極悪非道の悪人という印象操作が目立ち、中立的な報道が全く行われていないように見える。

 プーチン自身は「戦争は望んでいない」と述べているのだが、バイデンは「プーチンは攻撃する」の一点張り。これではどちらが戦争を望んでいるのか分からない。

 国際政治の舞台裏を知らない人々は、簡単に“プーチンは悪人”と思い込んでしまう。終いには、ガソリン高騰もプーチンのせいだと言い出すかもしれない。

 いつの時代も戦争が起きる火種は、大衆の無知から始まる。疑うことを知らぬがゆえに、その純粋な無知を逆に利用され、まんまと戦争に引き摺り込まれることの繰り返し。人間の愚かさはいつまで経っても変わらない。

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