Mozillaは15日(現地時間)、FirefoxおよびGoogle Chromeが今後数カ月のうちにバージョン100を迎えることによる不具合やその対処について情報を公開した。
Firefoxでは5月3日、Chromeでは3月29日にバージョン100(安定版)のリリースを予定しており、内部で用いるバージョン番号も2桁から3桁へと桁が増える。この数字はUser-Agent解析ライブラリなどで利用されているが、3桁を想定していないものが実装されている場合があり、一部Webサイト上で不具合が発生する可能性がある。
両Webブラウザではすでに、Webサイトに対して自身がバージョン100であると報告するテストを行なっており、不具合の調査や報告、修正を進めている。加えてMozillaでは、安定版公開時に想定以上の影響が発生した場合に備え、緩和策を用意している。
Mozillaでは、程度によって対応は異なるが、規模が比較的小さい場合については、Firefoxの持つ互換性機能を通じてWebCompatチームがドメインごとにホットフィックスを適用することで緩和を図る。影響範囲が大きく個々での対応が難しい場合については、一時的にメジャーバージョンを99で凍結するとしている。
またGoogleでは、Chromeのバージョン文字列のうち、マイナーバージョンの部分に3桁の値を用いるといった回避策のテストも行なっているという。
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