緊張感なくウンザリ感漂うまん防 – krmmk3

BLOGOS

冬季オリンピック、公職選挙法違反の買収の疑い、ウクライナ情勢と株価の暴落と大きなニュースが続いていますので報道の扱いが多少落ちている気はしますが、やはり我々一般市民からすれば身近で大きな話と言えばコロナウィルスとまん延防止等重点措置の話でしょう。実施している県のうち一部は解除とのことですが、大半は延長を検討とのことです。延長してしまえばまた再延長なども十分考えられるため、本当にいつまで続くやら・・・となっております。

そもそも効果が上がっていないということは、今のまん延防止等重点措置は効果が薄く、根本的な問題の解決にはならないということなんではないでしょうか。まん延防止等重点措置と言っても基本飲食店に要請を出し、市民に警告する程度のことしかやっていない(補助金とか裏でいろいろあるんでしょうが)ので、我が周囲の話ではありますが正直緊張感ないです。ただウンザリしているだけです。

そもそも最近こそなくなりましたが、今回のまん延防止等重点措置の実施初めのころはテレビのニュース番組のアナウンサーやコメンテーターが「まん防」の略称を使ってましたし。そりゃ一般人はわたしの知る限りみんな「まん防」って呼んでますよ。知人から道行く通りすがりの人から聞こえたおしゃべりまで、基本「まん防」呼びです。

政府が最初に略称として使ってすぐに撤回して使わないようにした「まん防」ですが、使いやすい言葉ですからねぇ。魚の「マンボウ」と紛らわしいと言えば紛らわしいのですが、地元の水族館に展示されている地区以外で魚のマンボウが個人同士の話題に出てくることはほとんどありませんから事実上問題ないですし。なので一般人およびコメンテーターくらいまでならまだしも局から指導を受けているだろうアナウンサーまで「まん防」呼びしていたことからも如何に大勢の人がもうウンザリしていてやる気がないかが伺えます。わたしも基本「まん防」と呼びます。

我が地元に限った話かも知れませんが、以前のまん防とは明らかに違った行動がとられています。それは多くの店が認証店の認定なんか受けず、まん防が解けるまで店を休みにしてしまっている点です。前の時は認定を受け、せめて21時までの開店で酒を提供しようと考えていた店が多かったのですが今回は休みを決め込んでいしまっています。

前回苦労して認定を受けたはいいけど結局お客さんは来ないし食材も無駄になって赤字になる、だったら休んで補助金だけもらった方が赤字は少なくて済む、ということを学んだんでしょう。認定を受けた店でも休日を大幅に増やしているところが多いようです。わたしも休日に外食しようとしたら、どこへ行っても休みなので困ったくらいです。

地元は規模の大きい飲食店街があるのでお店の多くが休みだと街に人が近づかなくなり、結果人がいなくなり、その飲食店街客のおこぼれで商売しているような当店のお客さんが減って困るわけですよ。それだけならわたしの都合でしかないのですが、全体を見通しても悪影響はあります。我が地区は農業漁業も盛んで、食糧生産もやっているわけです。そのうち高級食材の多くは地元の市場を通さずに東京に直接送っている(クロマグロとか牛肉のシャトーブリアンとかね)のですが、昨年のまん延防止等重点措置や緊急事態宣言の時は東京市場で高級食材を買ってもらえなかったようです。

そのため、まだ余裕のあった地元飲食店が引き受け、文字通りの出血大サービスで常連に振舞ったなんてこともありました(恩恵受けました)が、今年はそれさえ期待できません。今のままだと手間のかかる高級食材からは手を引く業者も出てきて、将来に禍根を残すことになるだろうなぁ。

と言うわけで、飲食業界とその周辺に負担を強いるばかりのまん防を繰り返すのは正直悪手でしかないと思っております。じゃぁどうするんだと言われれば特に策もないのですが、一時のブームからすっかり減ってしまったらしいテレワークの再推奨やそれに伴う補助(テレワークのような働き方は苦痛であるという人も多くいるので完全実施は難しいと思いますが)、生活を支える減税など一部に負担を強いるより全体に対する補助を行う政策を行ってほしいな、と思うのです。むしろ絶好の機会と増税するという噂が絶えませんがそれだけはやめてほしいです。

タイトルとURLをコピーしました