見ず知らずの村上母さんのカレーを作ってみたら、大事なことを思い出した…手書きの異色カプセルトイ「お母さんの秘伝カレーレシピ」

ロケットニュース24

それぞれの家庭の個性が色濃く表れるメニューの代表格、カレーと味噌汁。秘訣というほど大げさでなくとも「うちの場合はこう」という独自の具材や手順があるもの。

とはいえ普通は人に話すものでもないし、その家庭の子どもたちにだけ、ひっそりと受け継がれていく秘伝のレシピ……。

そんな “門外不出” の家庭のカレーレシピを、カプセルトイにしてしまった商品がSNSで話題沸騰! しかも1枚1枚が印刷ではなく、ガチで手書きだという。


・「お母さんの秘伝カレーレシピ」(全6種 / 200円)

カプセルを開けると、メモ用紙が1枚だけピロンと入っている。この紙がまた、どこにでもありそうな「その辺のメモ帳をちぎった」感がすごい。

普通カプセルトイに同梱されている、全種を紹介したりメーカーの連絡先などが書かれているミニブックもまったくない。

これ本物の手書き? 手書き原稿を印刷したものじゃなくて?


なんと本当に1枚1枚手書きなのだという! その証拠に、同じレシピでもカプセルによって筆跡が違う模様。

筆者のものは「村上家のねばねばカレー」だったのだが、商品ポップではなぜか「村上様家のねばねばカレー」となっていた。

ほかのラインナップが普通に「佐藤家のほっこりカレー」「木村家のなんでもみじん切りカレー」となっているので、村上さんは格上、つまりボス的存在なのではないだろうか。違うか。

「お母さん」たちは各自やたらとキャラが強いのだが、内田さんが美女である。「料理研究家」などとしてテレビに出ていても不思議ではない。なお、お母さんたちが何者なのかは企業秘密なのだそう。


・作ってみた

実際に作ってみよう! レシピ詳細はぜひご自身でガチャガチャを回していただきたいのだが、家庭のカレーだけあって、特別な具材や調味料はまったく必要ないのがポイント。すべてスーパーで簡単に手に入る。

とはいえ、乱切りといわれているのにイチョウ切りになっていたりと、ついつい自分のクセが出てしまう。家庭料理の幅広さを感じるなぁ。

面倒なオクラのうぶ毛とりは「買ったときのネットに入れたまま流水でこすると時短」らしい。なるほど。これはレシピではなくネットに書いてあった。

ポイントは納豆! 「ひきわり」なのがちょっと珍しく、村上さんは東北出身なのかな?


ちなみに筆者、納豆カレーは人生初。もちろん世に「納豆ラーメン」や「納豆チャーハン」が普通にあるのは知っているし、ココイチのトッピングの納豆も承知している。けれどオーダーしたことはない。

別に納豆嫌いではないが、せっかくラーメンもカレーもそのままで美味しいのに、なぜわざわざ納豆を? という感覚だ。こんなことでもなければ一生食べなかっただろう。


完成だ! 難しいことはなにもない。文字だけのレシピなので、もしかしたら納豆は鍋で混ぜるのかも、などの疑問はあるが、大きく違ってはないはず。では、いただきます。


よく混ぜて……


んんん?


おお! 納豆の臭みがまったくなくなり、ひたすらまろやかになる!! 使われているのが挽肉なこともあって、具材として違和感もない。たぶん小粒や大粒納豆ほどの「豆感」がないから余計に馴染むんだな。

それでいてオクラはシャッキシャキ! 普段のクタクタに煮込まれたカレーの具材とは一線を画す新食感である。一緒に新鮮なサラダを食べているみたい!

美味しいよ、村上母さん!


納豆カレー、ありだよ! このコク、まろやかさ! もう普通のカレーには戻れない!!


・お母さんにレシピを聞いておこう

どこの家にでもある秘伝のレシピ。ありふれてはいるが、失われたら二度と出会うことができない儚い(はかない)存在。

我が家の場合は特別な製法はなかったけれど、デザートにボウルいっぱいのフルーツヨーグルトを作ってくれるのが定番だった。まだインド料理専門店なんてそうそうなかった昭和の時代、カレーとヨーグルトの相性をお母さんがどこかで聞きかじったのかもしれないな。

そんな話も、もう確かめられない。

祖父母や両親が健在なら、いまのうちに聞いておこう! どの家にも、あなただけの村上母さんがいるはずだ。


参考リンク:AbemaTV
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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