ウクライナ情勢:ロシアは撤兵を主張もアメリカは認めず

アゴラ 言論プラットフォーム

15日のホワイトハウスでバイデン米大統領は、一部部隊をウクライナ国境近辺から撤収したとするロシアの主張について「それはよいことだ」述べたうえで、「米国はまだ(撤退を)確認していない」と付け足しました。

Biden says diplomacy continues but a Russian invasion of Ukraine is still possible
In a brief address, President Biden said reports of Russian troops moving from Ukraine’s border would be good news, but the U.S. had not verified it.

アメリカの専門家の分析によると、現在ロシアは15万人以上の軍隊をウクライナの国境に沿ってウクライナとベラルーシを包囲しており、侵攻は可能な状態のようです。

その一方で、ウクライナ国防省は、大統領の声明中にサイバー攻撃を受けたと発表しています。

ウクライナ国防省にサイバー攻撃、ウェブサイトにアクセスできず
ウクライナの戦略コミュニケーション・情報セキュリティーセンターは、ウクライナ国防省が15日にサイバー攻撃を受け、同省ウェブサイトへのアクセスが停止されたと発表した。

ただし、アメリカ政府によると、まだ発信元は見つかっていないとのことです。

WATCH: White House says they haven’t found the source of Ukraine cyber attacks
The White House says it has not yet determined responsibility for the cyber attacks Tuesday on Ukrainian government websites and banks, among other critical com…

ベラルーシのウクライナの国境近くで橋がかけられたという未確認情報もあります。

株式市場は、ロシア軍がウクライナ国境近くから一部撤収との情報で伝わり、リスクオンとなったそうですが、一寸先は闇のようです。

プーチン大統領も、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を認めないようロシアが要求していることについて、欧米の回答を待ち続けることはないと警告しています。

NATO諸国は、外交努力を続けると言っているうちに戦争が拡大していったかつての教訓を生かせるでしょうか。

Tomas Ragina/iStock

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