プエルトリコで観測された、燃え尽き消える(おそらくSpaceXの)スターリンク衛星の映像が話題に

GIZMODO

地磁気嵐にやられたスターリンク衛星は、燃え尽きそして消えていきました。たぶんこれ、SpaceXが先週打ち上げたやつです。

これはプエルトリコのアニャスコにあるカメラが、現地時間2月7日午前2時40分頃に撮影した映像です。

「約1分間隔でふたつの物体が現れ、いずれも再突入して分裂している」とライデン大学の衛星専門家であるマルコ・ラングブルック氏はブログでこう述べ、特にふたつ目の天体は特に「壮観」だったとのことで、「ふたつの天体は先に分解したひとつの天体に属するか、同じ軌道面上で接近したふたつの別の天体に属する可能性がある」としています。

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Video: kevinizooropa / YouTube

今回撮影されたカメラは、天文学に関心を持つ専門家、学生、地域住民で構成される非営利団体Sociedad de Astronomia del Caribe(SAC)が運営するネットワークの一部です。

今回の映像は2月3日にケネディ宇宙センターから打ち上げられた、SpaceX社のスターリンク衛星40基の喪失と関連すると見られています。衛星の損失は地磁気嵐によるもので、SpaceXによると、気温も気圧も上がり衛星が運用高度に到達せず、打ち上げた49基中40基が軌道未到達のまま大気圏に再突入するか、すでに突入していて、大気圏再突入のときに完全燃焼するため、地上には落下しないとのことです。

ラングブルック氏は、プエルトリコ上空で観測された光景は、今回のスターリング衛星に関係していると確信しています。ラングブルック氏の計算では、この軌道傾斜角は54度から56度で、スターリンク衛星は53.2度の軌道傾斜にあり、「再突入した物体がスターリンクの軌道面に合うと結論づけるには(誤差を考えても)十分に近い」と書いています。

また、今後もこのような光景はさらに増えると予測されるため、「空から目を離さないように!」とも告げています。

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