これは日本のグリーンカレー! 湯沢土産「からいすけ」の実力を知る

デイリーポータルZ

「推す飯」とは、明るくてらいない気持ちでただ好きな飯を推す活動です。

今回の推し手はライターパリッコ、乙幡啓子、編集部安藤昌教、古賀及子の4名。メンバーがいま確実に推せるものをノンジャンルで持ち寄りました。

こちらの記事では越後湯沢の神楽南蛮味噌「からいすけ」を編集部の古賀及子が推します。

登場人物

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乙幡啓子
妄想工作作家でライター。薄い食べ物をこよなく愛する。
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パリッコ
酒シーンにおいて注目を集め続ける酒場ライター。うまいもの発見力にも定評がある。
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古賀及子
編集部員で当企画の仕切り役。せっかちで早食いだが少食。

新潟からやってきた最強のごはんのお供……!

古賀:
「からいすけ」なんですが……知ってます?

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こちらが「からいすけ」

パリッコ:
聞いたことないですね……。

安藤:
知らないです。

古賀:
商品名なんですが、新潟のほうの言葉で、「辛いからね」っていう、「辛いから気をつけて食べてね」という意味なんだそうです。

乙幡:
注意が商品名になってるんだ。

古賀:
「かぐら南蛮」という唐辛子が新潟にあって、それと味噌、みりん、酒で作る「かぐら南蛮味噌」という料理というか、ごはんのお供みたいなものがあるんですね。この「からいすけ」はその商品名なんです。

安藤:
海苔の佃煮「ごはんですよ」みたいなものですね。神楽南蛮味噌「からいすけ」。

古賀:
緑と赤の2種類がありまして、これは材料の神楽南蛮がまだ緑色のうち使うのが緑。熟して赤くなったものを使っているのが赤と。

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赤と
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緑があります

安藤:
どれくらい辛いんですか?

古賀:
そんなにめちゃめちゃ辛い、激辛が売り! デスソースです! というのとは違うんですよね。確かに辛いけど、さわやかでうまみが強くて。

乙幡:
方言であったかくしておいてデスソースという展開でもよかったけどね! 色で味の違いがあるんですよね。

古賀:
はい。結構違います。食べてみるとよくわかるんですけど、いまひとつうまく説明できないんですよね。パンフレットには「赤は熟成されたまろやかな辛味」「緑は香りとキレのある辛み」とあります。

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「芳醇」と「旨辛」とも

安藤:
「かんずり」って新潟ですよね? ああいう感じですかね。

乙幡:
「かんずり」はうまい。※「かんずり」もこちらの記事でとりあげております!

古賀:
あれは唐辛子と糀と柚子と塩で作るんですよね。だから味の方向はかなり違うかな。こっちは味噌がベースです。

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かぐら南蛮、味噌、砂糖、みりん、酒が原材料

安藤:
小瓶に入ってるごはんのお供って絶対にうまいじゃん。あんまり大外れはない。

パリッコ:
でも、種類が多いからこういのこそなに買っていいかわからないですよね。

乙幡:
新潟県はこの手の食のレベルがすごい高いんじゃないかな。

古賀:
唐辛子の調味料のレベルが。

安藤:
「からいすけ」うまいだろうこれは。絶対好きな自信ある。

赤は豆板醤、緑はグリーンカレー?

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左:「からいすけ」赤 右:「からいすけ」緑 このような感じになっております

パリッコ:
お、想像よりやわらかめですね。いい匂い。

古賀:
でしょ?! みなさんご飯とと一緒に食べてみてください。

パリッコ:
……うま! ちゃんと全然味、違いますね。

安藤:
これうまいな~~。

乙幡:
旨味がすごい……!

パリッコ:
赤いほうが味噌っぽい感じがありますね。熟成されてる。

安藤:
でも緑は鮮烈ですね。

乙幡:
キレがありますね。新しい味がする。

安藤:
赤は豆板醤ぽいのかな。

乙幡:
うん。経験値としては豆板醤に近い。

パリッコ:
辛すぎないのが良いですねえ。

古賀:
そう、辛すぎないんですよ。「辛いから気をつけなよ」っていう言葉がおばあちゃんぽいっていうか、おばあちゃんそんな辛くないよ、これくらい大丈夫大丈夫って思う。

安藤:
身体に気を使った注意書きですよね。「これ辛いからな!」じゃなくて。

乙幡:
遠慮がちに言う感じ。

安藤:
孫に。

乙幡:
全然デスソースじゃなかった。

安藤:
優しさを感じるもん。辛さに。

パリッコ:
うまい。緑は他にない味がしますね。

乙幡:
……なんか日本のグリーンカレーって感じしませんか。

パリッコ:
あーー! そうかもしんない。

乙幡:
キーマグリーンカレー。

安藤:
そうだ、グリーンカレーですね。

古賀:
これは論破ですね……。

乙幡:
やった! 私、緑好きだな。

古賀:
これ、通販でもあちこちで売り切れてて、探せばあるんですがあんまり売ってないんですよ。越後湯沢の駅で買ってはまったんですが、駅ではバーンとお土産としてたくさん売ってました。お土産と、あと地産地消されてるのかな。

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年末にこちらの企画で越後湯沢に行ってはじめて知った「からいすけ」、写真を見返していたら加工製造所の写真が出てきた……! ここだったのか

 

からいすけ(緑) 135g

Amazonにもたまにある!

からいすけ(赤) 135g

 

……冷奴だ!

安藤:
赤はもやしとかに絡めたらおいしいんじゃないかな。味噌味がしっかりしてるから合いそう。

古賀:
もやし良い! つい永遠にご飯で食べちゃうけど。

安藤:
……あ! あとあれだ、冷奴だ!

パリッコ:
そうだ!

乙幡:
正解正解!

パリッコ:
冬だから思いつかなかった(2月に収録しております)。夏にからいすけの冷奴でビール!

古賀:
最高。

乙幡:
赤だと冷麻婆豆腐みたいな感じになりそう。

安藤:
いいですね。

古賀:
冷麻婆豆腐めっちゃいい。

パリッコ:
最高ですよ。

古賀:
今日は小瓶で用意しましたが、大瓶はインク瓶みたいで形がかわいいんですよ。

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独特のかたちがかわいらしい

乙幡:
ええっ……かわいい……瓶も欲しいですね……。

登場人物

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乙幡啓子
妄想工作作家でライター。薄い食べ物をこよなく愛する。
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パリッコ
酒シーンにおいて注目を集め続ける酒場ライター。うまいもの発見力にも定評がある。
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古賀及子
編集部員で当企画の仕切り役。せっかちで早食いだが少食。

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