NEC、景観写真の場所を衛星写真などから照合し推定。災害時などに活用

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技術概要

 日本電気株式会社(NEC)は10日、地上で撮影された景観写真を、衛星写真や航空写真などの上空から撮影された画像と照合することで、撮影場所を推定する技術を開発したと発表した。

 地上から撮影した横からの景観画像と、人工衛星や航空機から撮影した上からの景観画像の特徴量の対応付けを学習する手法を開発したことで実現した技術。ランドマークとなる建築物が写ってない場合でも、広域から撮影した衛星写真や航空写真から場所が特定できるという。

 従来技術では、ランドマークとなる建築物が写った位置情報付きの画像と景観画像を照合して場所を推定していたが、ランドマークがない場合の推定が難しい課題があった。今回の新技術は、位置情報付きの衛星画像や航空写真と照合するため、街中の広い範囲の場所を推定できるとしている。

 また、時間の経過により移動/変化する樹木などの被写体を景観から削除した画像を大量に自動生成し、学習することで、周辺の建物の取り壊しや樹木の伐採などによる景観の変化に対応し、撮影場所の推定精度を向上させたという。

景観の変化にも対応

 同社は、この技術を水害や地震などの自然災害発生時に、被害場所や範囲などの把握に役立てられるとして、自治体などでの利活用を期待しているという。

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