経済安全保障法案の責任者、藤井敏彦内閣審議官が「不適切な関係」で更迭

アゴラ 言論プラットフォーム

内閣官房は、経済安保推進法案の中心人物である藤井敏彦国家安全保障局担当内閣審議官を、経済産業省に出向させるという人事を発表しました。

事実上の更迭とみられます。経済安保担当者の更迭は、影響が非常に大きいと予想されます。

経済安保法準備室長を更迭 後任に財務出身の泉氏
内閣官房は8日、経済安全保障法制準備室長を務める藤井敏彦国家安全保障局担当内閣審議官が同日付で経済産業省に出向する人事を発表した。同局は「処分につながる可能性…

「開国」に向けた次の一手をNHKに語るNSS=国家安全保障局の内閣審議官、藤井敏彦氏
NHKより

同局は「処分につながる可能性のある行為を把握した」と説明していますが、木曜日発売の週刊文春に不適切な行動を書かれたそうで、その対応との見方が濃厚です。

様々な憶測が飛んでいます。

無届けの兼業も問題視されたようです。

経済安保法案の責任者・藤井敏彦室長「更迭」の理由は無届け兼業と朝日記者不倫 | 文春オンライン
岸田政権の目玉政策の一つである「経済安保推進法案」。2月下旬の法案提出に向け、現在、各所との調整が行われている最中だ。それを事務方で取り仕切る責任者である経済安保法制準備室室長を務める藤井敏彦・国家安…

藤井氏は岸田政権が重要政策に掲げる経済安全保障の法案を準備する部署の責任者(経済安全保障法制準備室室長)でした。同氏は、企業の社会的責任、WTO体制、通商ルールを含むルール全般、政策形成論、ロビイングの第一人者と言われています。

経済安保法案は今月下旬に閣議決定される見通しで、国会審議への影響を懸念した人事とみられています。最高責任者による情報漏洩などがあれば、重大な背任行為となります。

NHKの2020年9月に「鎖国」ニッポン いつ開国にという特集で、藤井氏は水際対策の司令塔であるNSS経済班の責任者として回答をしていました。「国家機密が集中するNSSは情報管理が厳しく、インタビューに応じるのはまれ」だそうですが、NHKは常に情報を得ていた朝日新聞に取材力で大きく水をあけられていた可能性が出てきました。

なお、後任には財務省出身の泉恒有内閣審議官が内定しているそうです。

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