Premiere Proの自動文字起こし機能、オフライン対応で最大3倍高速化

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オフライン対応で高速化した音声のテキスト化

 Adobeは、動画編集ソフト「Premiere Pro」の最新版を提供開始した。音声のテキスト化が最大3倍高速化したほか、AIが曲の長さを自動調整する音楽リミックス機能が正式版となっている。

 今回のアップデートでは、自動でビデオの文字起こしを行なえる「音声のテキスト化」機能を高速化。従来はクラウドを介して処理していたが、新たにオフラインでの処理が可能となった。これにより、Core i9やApple M1搭載環境では3倍、そのほかの現行プロセッサでは2倍処理速度が速くなったという。

 同機能が現在サポートしている13言語すべてでオフライン処理に対応。なお、1言語あたり650MB程度の言語パックを事前にダウンロードする必要がある。英語の言語パックはPremiere Pro本体とともに標準でインストールされるが、日本語を含むそのほかの対応言語については、個々に導入するかたちとなる。

音楽リミックス

 また、Adobe MAX 2021にあわせてパブリックベータ版にて提供していた「音楽リミックス」機能を正式版として実装。Adobe Senseiが曲を分析し、映像にあわせてオーディオクリップの長さを自動で調整するもので、クリップに対して短い場合、長い場合のどちらにも対応する。エッセンシャルサウンドパネルのスライダーを使って調整も可能。

 そのほか、Intel/NVIDIA製GPUを搭載するWindows環境において、10bit 4:2:0 HEVCの書き出しを最大10倍高速化。リニアワイプやブロックディゾルブ機能におけるGPUアクセラレーションのサポートや、キヤノン「EOS R5 C」への対応、MacBook Pro(2021)のノッチを考慮したUI周りの調整も実施している。

10bit 4:2:0 HEVC書き出し速度の比較。Core i7-1165G7内蔵Iris Xeの場合

Xeon+Quadro RTX 5000の場合

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