新種株で沖縄の次に頭打ちする県 – 団藤保晴

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 新型コロナ新規感染は関東関西を中心に勢いが衰えないかに見えますが、最初にピークアウトした沖縄に続く県が出て来ました。既存のデルタ株などより感染力がはるかに強いオミクロン株の特性が現れ、人口密度が低い、人口が少ないところは感染発生ピークが低くて早めに減少に向かいます。手軽に感染できる対象が少なくなれば、手じまいせざるを得ないウイルスのようです。第660回「BCG日本株接種国でオミクロン激増頭打ち」で指摘した「1カ月程度でピークアウトする傾向」は海外諸国でますます明瞭になってきました。国内6都府県の感染動向グラフを掲げます。

 沖縄に続いて頭打ちしたのは島根です。次いで広島、そして新潟も見えてきました。島根は山口にある米軍岩国基地での多量発生が広島にも広がった影響で比較的早くから患者が増えました。盛り上がって急激にピークアウトしたのは人口密度(平方キロあたり)が「100」しかなく、人口そのものが67万と少ないからでしょう。人口密度は「174」ながら新潟は220万の人口なので変化緩やかです。これは人口密度「330」の広島にも共通です。人口密度が「642」ある沖縄に外部から大量のオミクロン株が入って来て大発生になったのは当然でした。ただ、人口そのものは146万人なのでウイルスの宿主不足で減少が急です。
 

 さて人口密度が一桁違う東京や大阪の動向です。両都市共に27日ごろから感染増に足踏みが見え始めています。都市内部に形成された生活圏を各個ごと一気に食い荒らしたらピークアウトする構造のようですから、海外で見えた頭打ちから減少傾向へが間もなく実現するでしょう。 

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