シカゴ大学の調査による、CBD経口薬飲んだ被験者のコロナ感染確立。ただし早とちりは禁物!

GIZMODO

9%が4.9%まで減るって、侮れないわぁ…。

オレゴン州立大に続き、今度はシカゴ大とルイジアナ大の総勢33人の研究班によるCBD経口液剤の実証結果がScienceAdvancesに公開。飲んだグループの方が飲まないグループより、 SARS-CoV-2に感染する確率がだいぶ抑えられることがわかりました。

初期予防にとどまらない可能性

検証では、大麻の有効成分カンナビジオール (ハイにならず、依存や耐性もない合法な成分です。アメリカでは新型コロナ闘病中のてんかん治療などに使われています)を処方された1,212人を通常グループと比較。すると、診断や検査で陽性と判明した人の割合は、飲んだグループが6.2%で、飲まないグループの8.9%より2.7%低いことがわかりました。さらにCOVID検査当日にCBDを服用した人たちをしていない人たちと比べてみたら、飲んだグループは4.9%で飲まないグループは9%で、さらに大きな4.1%もの差がついていたんです。

これらのことから研究班は、「CBDとその代謝成分7-ヒドロキシカンナビジオール(7-OH-CBD)には初期予防に効果があるのみならず、感染後の段階でもSARS-CoV-2の拡大を阻害する働きがあることが示された形だ」と報告しています。

ラボでも肺で感染がストップ

実証調査と並行して行われた実験室内の調査では、ヒトから抽出した肺細胞をCBDに2時間漬けてから、SARS-CoV-2に感染させて48時間放置してみて、COVIDのスパイクたんぱく質の変化を観測しました。するとウイルスを増やして全身に広げる遺伝子が、CBDによってピタッと増幅を止めていたんです。変異株3つでも調べてみましたが、結果は同じでした。

ということは?

要するにどういうことかというと、CBDはワクチンが効きづらい変異株にも抑えのピンチヒッターになる可能性があるとの主張。「CBDはブレイクスルー感染などの感染の予防になる可能性を秘めている」と、研究をとりまとめたシカゴ大学がん研究所医学博士のMarsha Rosner 教授はMotherboardに話していますよ。

一番威力を発揮するのは感染の2~6時間後

ちなみにウイルスが気管に入る初期段階ではあまり抑止力にならないんですが、CBDが威力を発揮するのは体内に入ってから。ウイルスが皮膚のバリアを破って全身に回るにはスパイクたんぱく質が要るわけですが、その発現を止める効果が感染の2~6時間後にピークに達し、感染から15時間経過してからも効果が一部持続していたのです。また、CBDが肝臓や内臓で分解されて生成される7-OH-CBDにも、同様のウイルス抑制効果が認められました。

注意:けっしてワクチンの代わりにはならない

吸う大麻や市販のCBDとは違うので、混同して買いに走るのはやめましょうね。正しい処方の分量や最適なタイミングの研究はまだこれからですし、「市販のCBD飲んでるからワクチン要らないもんねー」というのは一番やっちゃだめで、研究班が一番恐れてることでもあります。

この1週間前には、オレゴン州立大が大麻前駆体(CBDとTHCに分かれる前の酸)のコロナ感染予防効果を発表していますし、カナダのウォータールー大学も今月発表の論文で、感染した細胞の死がCBDで促されることを示唆しています(感染した細胞が死んでしまえば、感染ルートはそこでストップして拡大に歯止めがかかる)。大麻には法的なハードルもあります。あらゆる可能性を視野に入れた柔軟かつ迅速な対応を望みたいですね。

Sources: ScienceAdvances via Motherboard

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