髪のスキンケア化 、2022年最大のトレンドは「ガラスのように」光輝くツヤ髪

DIGIDAY

Warning: file_put_contents(): Only 12288 of 90916 bytes written, possibly out of free disk space in /home/ss144085/okane.robots.jp/public_html/wp-content/themes/cocoon-master/lib/utils.php on line 1905

ツヤ髪は、2022年最大の髪のトレンドになりそうだ。

スキンケアに着想を得たヘア関連製品は、ヘアケア領域のサブカテゴリーとしての地位を確立したが、美的要素の提供というよりも髪や地肌全体の健康にフォーカスしたものになっている。だが、シャインスプレー(ツヤ出しスプレー)やヘアグロスといった製品はますます普及し、髪のスキンケア化(skinification)の進化には急成長の兆しがある。

市場に出回る新しいツヤ出しスプレーの数々が提供するのは、韓国コスメで人気の「グラススキン(水光肌)」と呼ばれるみずみずしく潤った美しさだけではない。スキンケアに触発されたほかのヘアケア製品と同様、髪へのベネフィットも兼ね備えているのだ。ドライバー(Drybar)は1月、発売から2年経つリキッド・グラス(Liquid Glass)コレクションに、グロッシング・リンス(Glossing Rinse)とスムージング・シーラント(Smoothing Sealant)の新製品を2点追加した。1月にはほかにもソルデジャネイロ(Sol de Janeiro)がブラジリアン・グロッシー・ヘア・オイル(Brazilian Glossy Hair Oil)を、ガルニエ・フルクティス(Garnier Fructis)がスリーク&シャイン・ヘア・ウォーター(Sleek & Shine Hair Water)を、そしてカールスミス(Curlsmith)がツヤ髪をかなえる製品4点セットを発売した。2021年にはアミカ(Amika)、JVNヘア(JVN Hair)、グープ(Goop)、プロ用ブランドのアロクシ(Aloxxi)やケンラ・プロフェッショナル(Kenra Professional)からも、ツヤ髪関連の製品が発売されている。

髪にもケアやメンテナンスを見出す動きが進展

太陽を浴びて輝くことを「sun-kissed」と表現するように、ツヤのある髪は健康や若さの象徴と考えられている。そして、ことわざにもある通り、「健康は富に勝る」のだ。最近流行している「高価なブルネット(expensive brunette)」について取り上げたポップシュガー(Popsugar)によると、「高価な」髪とは高級感があって健康的で、奥行きのある輝きをたたえた髪のことだ。またTikTokで人気を集めている「クリーン・ルック」な髪は、輝く髪を後ろでまとめ、すっぴん風のメイクを施したモデルたちのオフショットにインスパイアされたものだ。リファイナリー29(Refinery 29)やアルーア(Allure)は、2021年夏のトレンドは「リキッド・ヘア(liquid hair)」だったと報じている。フレンチ・グロッシング(French Glossing)のようなヘアグロスを施すサロンのサービスも、いくつかの媒体で取り上げられた。さまざまな名前で呼ばれているが、すべてに共通するのは、つややかな髪の輝きだ。

「輝くツヤ髪は、健康的な髪の特性のなかでも、理想的で親しみやすいもの。そして、プロの手助けが無くとももっとも簡単に手に入れられる」と語るのはアミカのグローバル・アーティスティック・ディレクターを務めるナイーマ・ラフォン氏だ。「パンデミックのあいだ、我々の多くはケアやメンテナンス、髪の健康に専念していくことを決めた」。

NPDグループのデータによると、ヘアケアの売上は前年比36%増、2021年の第3四半期は6億1900万ドル(約710億円)と引き続き急増中だ。多くの人々が外出するようになった時期でもあるため、スプレーやジェルなどを含むヘアスタイリング製品の売上は前年比2桁の成長を達成した。

「ツヤ髪」概念の変容

「以前のツヤ髪の[トレンド]は、とてもまっすぐでなめらかな髪であることが多かった」と振り返るのはアロクシの教育担当バイスプレジデント、ボブ・シーベルト氏。「光沢を帯びたリュクス感は、いまやストレートヘアだけでなく、ブローでボリュームを出したスタイルや、束感のあるナチュラルな髪でも見られるようになった」。

ボムシェル・シャイン・ミスト(Bombshell Shine Mist)やドライ・オイル・シャイン・ミスト(Dry Oil Shine Mist)を販売するアロクシは、サロンを通じた販売が売上の大部分を占める。同社製品の中でもツヤ髪関連のものは常に売上上位を走っていると、セールス担当バイスプレジデントのアビー・ポルシェ氏は語るが、詳細は明かさなかった。シーベルト氏によるとアロクシは今年、ツヤ髪関連製品をプロスタイリストのネットワークに宣伝するため、ソーシャルメディアのコンテンツを増やしているという。とくに柱としているのは、同社のスタイリスト・アンバサダーを起用したインスタグラムでのライブだ。2月にはウェブサイトと、教育用ポータルの開設を予定している。ヘアカラーを施した髪をブルーライトのダメージから守るとされるボムシェル・シャイン・ミストを、同社ではただのヘアスタイリング製品としてだけでなく、基礎的なヘアケア製品にも位置付けている。

ラフォン氏によると、以前は光沢のある髪といえばベタベタで汚れた髪が連想されたが、最近はとらえられ方が変わってきている。肌のツヤが、ニキビのできやすいオイリー肌のテカリに見られがちだったことと、ある意味で似ているといえるだろう。ほんのりとした輝きは、いまではフレッシュで健康そうな印象を放つものとなった。

同氏が展開するアミカの消費者教育は、グロッシー・シャイニー・スプレーに含まれるサジー(沙棘:グミ科の植物)など、髪の健康のための成分にフォーカスしている。鉱物油を含まないこと、動物実験を行っていないことについてもスポットライトを当てている。

「スキンケアの基本は成分で、人々はスキンケアについて調べるとき、成分について調べるもの。同様のことがヘアケアでも起きていて、成分はいまや注目の的だ」。

[原文:Shiny ‘glass’ hair becomes next focus of skinification trend

EMMA SANDLER(翻訳:田崎亮子/編集:山岸祐加子)

Source

タイトルとURLをコピーしました