デジタル庁は、日本政府が公式に提供する「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」をアップデートし、1月21日より旧姓等が併記されたマイナンバーカードでも接種証明書を発行できるようにした。
新型コロナワクチン接種証明書アプリは、2021年12月に公開されたが、当初は旧姓併記に対応していなかった。
実際に発行された証明書画面。青い日本の証明書は[]の部分に旧姓が入っている。パスポートの旧姓併記は未対応。実際に旧姓併記のパスポートを使用したが表示されなかった
また、モデルナワクチンの販売名が変更されたことに伴い、製品名を「COVID-19ワクチンモデルナ」から「スパイクバックス」に変更している。
iOS版、Android版ともにアップデートされており、Android版ではさらにパスポートの読取機能を改善したとしている。アプリはApp StoreとGoogle Playからダウンロードできる。
なお、すでに一部で始まっている3回目の接種についても接種証明書の発行が可能だ。すでに2回目までの接種証明書を発行している場合は、改めて証明書の発行が必要になるという。
アプリを起動してマイナンバーカードの暗証番号を入力後、カードに端末をかざす
アプリを利用するには、マイナンバーカード、マイナンバーカードの券面入力補助用暗証番号(カード受取の際に設定した4桁の数字)、パスポート(海外用を発行する方)が必要。動作環境としては、マイナンバーカードが読み取れる(NFC Type B対応)端末が必要で、OSの対応バージョンは、iOSが13.7以上、Androidが8.0以上となる。
マイナンバーの暗証番号を入力し、端末をマイナンバーにかざすとこのように接種記録が表示される。正しいかどうかを確認しよう。氏名のところにある[]に旧姓が入る
なお、日本のパスポートでは機械読取領域に旧姓・別姓・別名の記載がないため、アプリで発行される接種証明書のローマ字氏名には、旧姓・別姓・別名が併記されない。ただし、市区町村にて発行する紙の接種証明書では、パスポートのローマ字氏名に旧姓・別姓・別名等の併記がある場合、接種証明書のローマ字氏名として旧姓・別姓・別名等を記載した形で発行可能としている。詳細はデジタル庁のウェブサイトで確認できる。