医療逼迫を煽るメディアに苦言 – 中村ゆきつぐ

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オミクロン株、やはり軽症者が多いことは事実なのですが、感染者の数があまりにも多いため高齢者含めたリスクの高い人の入院患者が増えてきています。

高齢者含めて、もともと状態がそれほど強固ではないリスクの高い人が、コロナ関係なく一般の風邪をひくとある一定の割合でやはり重症化します。それはある意味感染症の常識、人間の摂理なのですが、亡くなるまではいかなくても退院までには時間がかかります。それでも人工呼吸器やECMOを使うことは少なく、今までのコロナ感染での重症者の入院逼迫とはかなり異なります。

そんな中、コロナ病床は空いているのに一般救急病床が空いていないことでの救急逼迫をメディアが騒ぎ出しました。この空床問題は5波の問題からの影響ではありますが、正直そんなことコロナ前の10年以上前から時々あったことなんですが。(私が選挙に出た理由の一つです)そう、メディアは何とかコロナで救急が悪化した、命が危険と言いたいんでしょう。

今回のオミクロン株の問題は感染者が多いこと。それゆえすべての感染者に今までのコロナと同じ対応をしようとしたら、保健所はパンクし、外来もパンクし、検査キットはなくなり、たくさん出てくる濃厚接触者は働けなくなります。軽症は実はみんなが思う軽症でないというキャンペーンをはりたいのはわかるけど、それでも治るから許してというしかないのです。

そしてその濃厚接触者の濃厚接触者も検査の結果が出るまで行動に制限を受けます。結果社会での働き手がいなくなり、社会生活の逼迫・崩壊が今問題視されています。そうオミクロン株になったことで今までの重症者のコロナ対策から軽症者のコロナ対策に変更する必要があったのです。それをメディア達や地方自治体は尾身先生達の提言に従わない。結果数日遅れるんですよ。

今一番大切なことは、一般の人はワクチン接種していれば重症化しないことをいいことに、低リスクの感染者は自宅待機をお願いし、リスクの高い人を守りながらあと1週間ぐらい一般的感染対策行いながら辛抱することです。そうすればきっと感染はおちついてきます。それこそリスクの低い人であれば症状出るまで検査しないということもありでしょう。やっとそういう思い切った提言が政府から出てきました。

ただ濃厚接触者で仕事において必要な時は遠慮なく検査しましょう。そして潜伏期が2日となったのだから、症状なければ5日で隔離解除に踏み切ってもいいでしょう。エビデンスが少しぐらい弱くてもいいんです。その方が社会全体としての犠牲者が少なくなりそうならば。

本当しつこいぐらい書きますけど、あの中国でもオミクロン株抑え込めていませんよ。そしてワクチン2回接種がほとんどの日本ではオミクロン株での重症化は低いんです。人流制限なんて意味のないことしてはいけません。

いま私の病院では今までワクチン接種しなかった人たちが慌てて1回目の予約をしてきています。3回目も含めてリスクの高い人はどんどんワクチンを接種しましょう。それしかありません。

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