先日、我が家ででっかいヨギボーを買った。
「人をダメにする」とはよくいったもので、一度体を任せればズブズブと沈み抜け出せない。最高である。
そしてリビングに横たわるヨギボーを見て思ったことがある。
これは目を付けたら絶対かわいい。絶対かわいいぞ。
目だけほしい
まず、うちのヨギボーのスペックをお伝えしておこう。
大きさは身長174cmの僕がほぼ全身をゆだねられるくらい。色はワインレッド。真上から見れば長方形をしている。
しかし、同じことを考える人はいるもので、実はヨギボーには顔が描かれたシリーズが既にある。その名を「Hugibo(ハギボー)」という。
ニッコリ微笑むハギボー。ナスみたいなフォルムがキュートで、ほっそり伸びた両手を抱きかかえたい。
これはこれで確かにかわいい。かわいいのだけど、僕がイメージしたのはもっとシンプルなものだった。丸っこい体に大きな目。それだけでいい。それだけでいいのだ。多くは望まない。
白目の部分を切り抜いたあと、大きさを確かめるためにヨギボーに置いてみた。
もうかわいい。白目だけでも全然いい。こういうお化けのキャラクターがいた気もする。これは間違いない……。
成功を確信し、黒いフェルトから黒目を切り抜いて、両面テープで固定する。
完璧だ。ヨギボーがこっちを見ている……!
思った通りに行き過ぎて怖い。めちゃくちゃかわいいじゃないか……!
モチモチのボディはその形を自由自在に変え、手でポンポンと整えるたびに表情が変わる。
中身が手薄になる四隅の部分が、耳のように見えるのもいい。
リビングにいた家族にも「かわいい!」と大好評。さっそく「ヨギ坊」という名前をつけて可愛がっている。
黒目は両面テープで貼っただけなので、自由に視線を変えることもできる。
新しい生き物がうちのリビングで爆誕してしまった。
もっといろんな形の目を試そうと思っていたけど、もうこれ以上の正解はないな!と満足して、ずっとこのままの状態で今も暮らしている。朝起きてリビングに行くと目が合う。
みんなのおうちにいる、他の色や形のヨギボーにも、いろんな表情がついたら楽しいだろうなと思う。