アマゾンの最低評価アイテムだけで「1万円コーディネート」したら令和的ファッションモンスターが誕生したでござる

ファッションとは自分の感性を表現するひとつの手段である。たとえ他人にアレコレ言われたとしても、自分的にイケてるなら全く問題ない。他人の評価を気にしていたら、いつまでたっても「なりたい自分」にはなれないだろう。もっと自分を信じて大胆になるべきだ。

そこで今回は、アマゾンで最低評価のファッションアイテムを1万円分購入。クチコミでボロクソ言われている商品だけで全身コーディネートしてみたら……大方の予想に反して「令和的ファッションモンスター」が誕生したので報告したい。ファッションとはこうあるべきだ！

購入したのは4つの商品で、カスタマーレビューの平均は5段階中1.1。つまり、数あるファッションアイテムの中から厳選された「全くオススメできないアイテム」たちである。品質もしくはデザインに重大な欠陥があるのだろう……それでは一気にご覧あれ！

まずはこちらの小包。

中から出てきたのは……

アメリカの老舗サーフブランド「RUSTY」のスポーツサングラス（商品購入時1480円・評価1）だ。

カラーは爽やかなシャイニーホワイト。ゲレンデで注目を浴びるデザインである。レビューは「偏向レンズと書いてあったのに普通のレンズでした。騙されないで！」「写真とは違うものが届いた」といった感じ。とりあえず写真と同じものが届いたので一安心なのかも。

つづいて出てきたのは……

猫のパーカー（3360円・評価1.2）である。

宇宙で猫がピザとタコスを食べているパーカーは、柔らかくて肌触りの良い生地が特徴。「安っぽい縫い糸でガッカリ」と厳しい意見をもらっているものの……意味不明なド派手パーカーを上手に着こなせれば、遊園地やダンスコンテストで主役になれるはずだ。

そして次は……

サイズがMからXXXXLまで6段階あるパンツは、購入してから約20日後に到着。「納期遅れまくり」「小さい」「生地がペラペラ」とボロクソに言われていて……結構その通りだった。商品タグに何も書いてないのはナゼだろう。

ただまあシンプルなパンツなので、ド派手なパーカーの引き立て役になってくれる……かもしれない。オシャレは足し算と引き算で “全体のバランス” を取ることが重要らしいし、きっと問題ないと思う。

トリを飾るのは……

「ジュンィ」なるブランドのスニーカー（3990円・評価1）である。

商品名が「メンズスニーカーハイカットランニングスポーツシューズアウトドアカジュアル安全靴」なので、かなり万能っぽい。かかと部分には「吾道 Follow in my footsteps」と書いてある。誰かのマネをせず、自分がトレンドリーダーになれというメッセージだろうか。

さてそれでは、令和のファッションリーダーになるべく……これら全て（1万450円分）のアイテムを実際に着用して都内へ繰り出したい。トレンドの発信地である東京こそがモンスターの居場所だからだ。

てことで、到着しました。

個性的なファッションを受け入れる街……

東京に。

オシャレなコーディネートを作るうえで大切なのは「統一感」らしいが……これほど「アマゾンの最低評価」で統一されたアイテムたちを自然に着こなすモンスターはいないだろう。ハイブランドにも負けないエレガントな佇まい。派手さと上品さのバランスが完璧である。

そういえば誰かが「オシャレ上級者ほどブランドやトレンドのアイテムにこだわらない」と言っていた。すれ違う人の目が死んでいたのはさておき、都民を黙らせる危ないオーラを放っていたのは事実。色んな意味でモンスターになれた。

2022年にファッションモンスターデビューしたい方は、トレンドを逆張りして一般的に最悪とされるアイテムを揃えてみるのもアリかも。またファッションに限らず、他人の評価を気にして自己表現できない方は、今年こそ思いきり一歩踏み出してみてはいかがだろうか。