新成人の理想の働き方はハイブリッドワーク–サイボウズ調べ

CNET Japan

 サイボウズ チームワーク総研は1月5日、2022年度に新成人となる学生438人を対象に、社会人の理想の働き方についての調査を行った。新成人の理想の働き方は「通勤出社とテレワークどちらも」というハイブリッドワークがもっとも多く、全体の7割を占めた。

新成人の過半数はオンライン授業継続中

 2022年に新成人となる学生は、コロナ禍でのオンライン授業などを経験している。調査を行った2021年12月現在の授業形態を調査したところ、「対面授業のみ」は2割にとどまり、「どちらかというとオンライン授業が多い」は3割、「オンライン授業も対面授業も同程度」が2割弱となり、調査に応じた学生の過半数はオンラインでの授業を受けていることが明らかとなった。

2021年12月現在の授業形態について
2021年12月現在の授業形態について

オンライン授業を経験している学生はテレワークも希望

 続いて、「社会人になったら、どのような働き方がしたいか」を尋ねた質問では、「通勤とテレワークどちらも」と回答した人が7割を超えたという。選択肢ごとに見ると「日時は自分の裁量で選択」とした人が4割と最も多く、次いで「日時は会社の指示」が3割となった。

理想の働き方
理想の働き方

 「通勤出社のみ」を理想の働き方とした人はわずか2割に留まったというが、通勤出社を希望すると回答した人のうち、7割が現在の授業形式が「対面授業が多い」と回答していたという。以上の結果より、サイボウズ チームワーク総研は授業形式が働き方の想像にも影響を及ぼしている可能性があると考察している。

テレワーク、通勤それぞれの働き方に不安を抱える新成人

 また、自由回答で「自身が選択しなかった働き方への不安」を聞いたところ、「通勤出社のみ」での不安は、新型コロナウイルスの感染リスクへの不安や、通勤時間が無駄、テレワークでもできる仕事を通勤出社するメリットがわからないといった回答が、「テレワークのみ」での不安は、コミュニケーションに関しての不安、自身の精神面などのコンディションへの不安などの回答があったという。

 また、「通勤時間・テレワークどちらかに固定した働き方」では、コロナに対する不安があるため、個人で判断をさせてほしいといった、柔軟な対応ができないことへの不安が挙がったという。

将来働きたい場所は半数が「地元」と回答

 「どこで働きたいか」を聞いた設問では、半数が「地元で」と回答、次いで「東京で」が3割となった。2018年12月に実施した調査と同様の傾向が見られたという。また、2拠点や複数拠点で働きたいとする声も0.5%あったのが特徴的だ。

 将来、働きたい場所
将来働きたい場所

 サイボウズ チームワーク総研は、以上の調査結果を踏まえ、新成人となる学生が社会人になる日はそう遠くないと前置きし、彼らを受け入れる現社会人には柔軟な働き方への早急な対応が必要となると見解を示した。

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