オミクロン株対応策 医師が提言 – 中村ゆきつぐ

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沖縄の感染者増加ほんとうにすごいです。オミクロン株に全部置き変わるとこうなるんですね。2、3日遅れで広島(岩国はすぐ隣)、山口がこれから増えていくでしょう。

今更言ってもしょうがないですが、無料PCR検査拡大の感染防止効果は一体どうなったんだ。本当無駄金!今度こそ検証しろよ!

個人的には本当は好ましくないし、少し期間が長いと思いますが、短期間の蔓延防止重点措置は仕方ないのでしょう。

中途半端とか言ってるメディアもいますけど、でも5波の時の人流抑制がそこまで有効だったかを考えると過剰な行動制限はぜひやめて欲しいです。

ただ宴会等で拡がるのは事実ですから、これぐらいで頭打ちを狙うのは妥当です。波は燃えたら必ずおさまります。そして燃え上がったことでそこに免疫が出来上がります。全く燃やさなくするのは今後の免疫考えると、そして経済的にも有効ではありません。

幸い東京基準の重症者は増えていませんが、全国の重症者は少しづつ増えてきています。ただこれぐらいの重症者増加スピードなら病院における医療逼迫は基本大丈夫と思いますが、中等症の入院受け入れ業務は今後混乱を呼びそうです。

おそらく保健所業務はもう濃厚接触者なんか追うことは不可能でしょう。デルタで想定した対処計画が全くできなそうです。混乱していく現場をおさえるため、いらないことは排除して今私が思う対応策の叩き台をあげてみます。

1 オミクロン株は無症状、軽症者が多い ただし数は桁違い

 初期診断について、開業医等が発熱外来含めて前面に出ることを検討(5類?)
 ただしその開業医が感染してしまったらそこのクリニックは休診やむなし!のため可能なら休業補償、バックアップ体制を準備

 正直感染を確認したら、患者が軽症であれば薬(カロナール、総合感冒薬等)、可能ならゼリー系の食事等、水等を4日分渡して自宅待機指示。施設入所も活用

 自宅待機は一人ならば必ず外部の誰かが毎日2回確認、誰かと一緒なら悪化時の連絡を指示

 救急車は悪化時には必ず搬送
 受け入れ病院は必ず診察
 空いてるベッドのネットワークをリアルタイムで更新

 在宅診療、往診も有効に活用

 原則として初期対応はこのようなマニュアルで普通の「風邪患者」として対応する

 リスクの高い人はモルヌピラビル含めた予防薬を投与(投与できる場所の確保)

2 中等症、重症の入院対応

 医療従事者は今まで以上の個人の感染防護対策が必要

 可能なら他の患者への感染防止のため入院患者が全てコロナ患者の専門病院を稼働

 受け入れ施設の医療従事者は勤務前に毎日検査
 濃厚接触者であっても検査陰性ならそのまま勤務
 また最悪万が一感染していても軽症ならそのまま勤務

 中等症は酸素ステーションなどもどんどん使う

3 自衛隊の活用
 人と場所を提供することがやはり必要か
 ただどこに出すか、どこに展開するかなどは有効に計画

4 そして可能ならリスクの高い人にはブースター接種の早期対応を!

おそらくオミクロンの波の期間は短いことが南アフリカの事案から予想できます。うまく患者の初期の割り振りさえできれば、重症者の絶対数、死亡者数はそこまで多くないことが予想され、そしてここ1−2週間で6波において多分めどがつくと思います。デルタより多分短いはずです。医療者がんばりましょう。

そして国民は、マスク、手洗い、3密予防、換気をしていきましょう。少しでも感染事案を減らしましょう。ただ0にはできないと思います。

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