パイナップルジュースでカフェオレを割ると美味しい

デイリーポータルZ

パイナップルジュースというものがある。オレンジジュース、アップルジュースと同じように、パイナップル100%のジュースだ。パイナップルは剥くのが若干面倒なので、ジュースであの味を楽しめるのは嬉しい。

そのパイナップルジュースは万能という説を唱えたい。飲み物をパイナップルジュースで割るとなんでも美味しいのだ。そこでコンビニで売っている商品をパイナップルジュースで割ってみようと思う。

チリで気がついた

お酒を何かで割るというのはよくあることだ。それをカクテルと呼ぶ。お酒だけではなく、ミックスジュースや、フルーツジュースなどはいくつものものが合わさり、美味しさを実現している。コーヒーにもミルクを入れたりするように、混ぜるのはよくあることだ。 

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ピスコです!

数年前に南米「チリ」に行った。そこでピスコというお酒に出会った。ブドウを原材料にした蒸留酒だ。蒸留して数カ月寝かせることで独特の風味が生まれ、アルコール度数は30度以上となる。上記で私が飲んでいるピスコもアルコール度数は33度だった。

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これをパイナップルジュースで割る!

チリではレモンジュースで割るのが一般的だそうだけれど、パイナップルジュースで割るとめちゃくちゃ美味しかった。ピスコのフレッシュな感じがパイナップルジュースで強調される感じ。美味しくて毎晩飲んでいた。

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美味しい!

チリに行ってから数年が経ち、私はその間も、せっせといろいろな飲み物をパイナップルジュースで割って飲んだ。その結果生まれたのが「パイナップルジュース万能説」だ。お酒に限らず、パイナップルジュースで割ればなんでも美味しいのだ。

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パイナップルジュース万能なんです!

コーヒー乳製品部門

今回はコンビニで売っているものをパイナップルジュースで割ろうと思う。まずはローソンで買ったコーヒー及び乳製品をパイナップルジュースで割る。比率は好みにはなるが、「1:1」が基準と考えていいだろう。 

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ローソンで揃えてみました!

上記のもの全てにパイナップルジュースを混ぜたけれど、もれなく美味しかった。たとえばブラックコーヒーにパイナップルジュースを入れると、コーヒーにフルーティーな酸味が加わり、フレッシュと叫びたくなるような味だった。

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カフェオレのパイナップルジュース割り

一番美味しいのは「カフェオレ」をパイナップルジュースで割ったものだった。パイナップルジュースで割ることで、ミルクを足したわけではないのに、クリーミーな味わいになる。あまりにクリーミーで驚くほどだ。

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このような結果になります!

濃厚という言葉も合うだろう。高級なティラミスを食べているような感じ。深みが生まれる。パイナップルジュースの味はほぼせず、カフェオレの美味しさを引き出す仕事を全力してくれている。

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牛乳のパイナップルジュース割り

この括りの2番目は牛乳をパイナップルジュースで割ったものだった。牛乳の癖というか臭みというか、そのようなものをパイナップルジュースが消し去り、やはりクリーミーにしてくれる。乳製品にパイナップルジュースでクリーミーになるのだ。

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このようになります!

問題点はミルクにパイナップルジュースを入れて少しすると、分離することだ。なので一気に飲むことがポイントになるだろう。そこさえ我慢すれば、牛乳やカフェオレなど、そのまま飲むことができなくなるほどに美味しかった。

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美味しいのよ!

お茶部門

次はお茶部門だ。最近は抹茶ラテや、ほうじ茶ラテなど、お茶を何かと組み合わせることも多い。またたとえば、アールグレイはベルガモットで柑橘系の匂いをつけている。そのように組み合わせるのはありなのだ。 

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ファミリーマートで揃えてみました

上記を全てパイナップルジュースで割った。先に答えを言えば、全て美味しかった。たとえば、烏龍茶はフルーティーになり、ザクロのような酸味が後に残り、暑い日に飲みたい一杯になっている。

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ジャスミン茶をパイナップルジュースで割る

その中でも一番美味しかったのはジャスミン茶をパイナップルジュースで割ったものだった。爽やかな味わいになり、味に深みが生まれている。爽やかということで、くどさは皆無でいくらでも飲める感じがする。 

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こういう感じです!

特徴的なのは「タイ」である。タイとは国のこと。タイの海岸沿いの地域の屋台街で、飲んだことがあるような味わいだ。開放感のようなものがある。パイナップルジュースにより、ジャスミンの香りが引き立ち、そう感じるのかもしれない。

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アールグレイをパイナップルジュースで割る

この部門の2位はアールグレイだった。上品さを感じる。ベルガモットの香りとパイナップルの香りが合わさり、ヨーロッパを私に思い起こさせた。ヨーロッパの静かで美しい街並みを歩いているようか感じなのだ。

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このような感じです!

味に深みが生まれ、華やかという言葉が似合う美味しさだ。純粋に美味しいと言える。ポイントはやはりパイナップルジュースが主役になっていないことだ。お茶の持つ本来の美味しさを引き出す。名脇役なのだ。

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どれも美味しいけどね!

お酒部門

最後はお酒部門である。私がパイナップルジュースの万能さに気がつくきっかけも、ピスコというお酒だった。お酒とパイナップルジュースは間違いないということだろう。 

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セブンイレブンで揃えてみました!

この部門ではセブンイレブンで揃えてみた。また先に書くが、どれもパイナップルジュースで割ると美味しかった。たとえば日本酒は、フルーティーで美味しく、だけれどもパイナップルで荒々しさが演出される。そこがまたいいというたまらない深みがあった。 

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ビールをパイナップルジュースで割る

一番美味しかったのはビールをパイナップルジュースで割ったものだった。これは全部門で1位と言ってもいいかもしれない。それほどに美味しく、私はお酒が弱く、実は普段はほぼ飲まないのだけれど、酔い潰れてもいいから飲みたいとすら思った。 

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こんな感じ

麦の甘味とパイナップルの甘味がベストマッチング。フルーティーで、苦味と酸味が融合して旨味になっている。比率にもよるが、甘すぎるということはなく、ビールの持つ切れは維持している。なのに、お酒臭さはない。美味しいのだ、とても美味しいのだ。

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赤ワインをパイナップルジュースで割る

この部門の2位は赤ワインをパイナップルジュースで割ったものだった。ピスコとパイナップルジュースが美味しかったことからもわかるように、ブドウとパイナップルが合うのだろう。フルーツジュースでもブドウとパイナップルという組み合わせはよく見かける。

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こんな感じです!

グラフを見れば「チリ」を感じたということだ。そもそもチリはワインで有名で、今回チョイスしたワインもチリ産のものだ。だからいいのだ。私がまた行きたい、なんなら住みたい国1位がチリだから。パイナップルジュースがワインの渋みを消し去ってくれている。 

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美味しいのよ!

パイナップルジュースは万能

いろいろな飲み物をパイナップルジュースで割った。どれも本当に美味しく、順位を決めるのは難しかった。わかりやすく順位をつければ、タイっぽい1位はジャスミン茶だし、ヨーロッパっぽい1位はアールグレイ、青空っぽい1位は牛乳ということになる。味はどれもいいから難しいのだ。パイナップルジュースは万能である。

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美味しいのですよ!

 

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