元日に韓国から北朝鮮へ男性越境 – BBCニュース

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韓国と北朝鮮の間の軍事境界線を警備する韓国兵(2020年4月、江華島)Getty Images

韓国軍は3日、北東部・江原道で今月1日に厳しく警備されている軍事境界線の鉄条網を越えて北朝鮮に入った男性について、2020年に北朝鮮から脱北した男性と同一人物だと思われると明らかにした。

韓国軍幹部はBBCに対して、男性が2020年11日に同じ場所で有刺鉄線を飛び越え、北朝鮮から韓国に入った体操選手だと明らかにした。監視カメラ映像から判明したという。再び北朝鮮に戻った理由や、その後の安否は分かっていない。

元日に東海岸の非武装地帯を歩き回っている人物がいるとの監視カメラ情報を得た韓国軍は、周辺を捜索。男性は発見できなかったが、北朝鮮へ越境したことが判明した。

聯合通信によると、男性は30代で、ソウルで清掃の仕事をしていた。2020年に韓国へ入り拘束された際には、自分は北朝鮮の体操選手だと話していた。

韓国国防省の関係者は記者団に、今回北朝鮮へ入った人物について「2020年に脱北した人物と監視カメラ映像の人物が外見も服装も一致した」と話した。

韓国軍関係者は週末にかけて、北朝鮮へ入った人物の生死は不明だが、安全を確保するよう北朝鮮に連絡したと話していた。北朝鮮はこの連絡を受け取ったことは認めた。しかし、男性の安否や動機については明らかになっていない。

韓国側では、男性がどうやって警備に気づかれないまま越境できたのかを調べている。韓国と北朝鮮の間の軍事境界線は、地雷や有刺鉄線、電気柵などで厳重警備されている。監視カメラや武装警備兵は24時間体制で、警備にあたっていることになっている。

しかしこれまでにも何度か、軍事境界線が突破される事例があり、韓国軍は警備体制を刷新する姿勢を示している。

一方の北朝鮮は新型コロナウイルス対策の一環として、越境者はその場で射殺する方針をとっている。

韓国に定住した脱北者は大勢いるが、そのほとんどは軍事境界線を越えるのではなく、中国経由で韓国に入った人たち。

韓国から北朝鮮に亡命する人は少なく、近年では数人しか記録されていない。

(英語記事 S Korea says man who crossed back to North is gymnast defector

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