日本の世界遺産推薦を中韓が非難 – 赤池 まさあき

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佐渡島の金山(出所:文化庁)

https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/2021122701_03.pdf 

  参議院議員 赤池誠章です。今年も引き続き「国づくり、地域づくりは、人づくりから」をモットーに、「日々勉強!結果に責任!」の姿勢で、内閣府副大臣としても諸課題に取り組んでまいります。

 昨年末12月28日(火)に、文化庁文化審議会が、次のユネスコ世界文化遺産に「佐渡島の金山」を「顕著な普遍的な価値(OUV)」があるとのことで推薦することを答申しました。

 令和3年度における世界文化遺産の推薦候補に係る文化審議会答申 | 文化庁

 「佐渡島の金山」とは、新潟県佐渡市にある①西三川砂金山、②相川鶴子金銀山の2つの資産で構成され、17世紀における世界最大の金生産地であり、西欧の進出によって 世界中の鉱山で機械化が進む16~19世紀にかけて、伝統的手工業による生産技術とそれに適した生産体制を各鉱山の特性に応じて深化させた金生産システムを示す遺構です。

 https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/2021122701_03.pdf 

 今後の手続は次のようなものです。

①今回の答申を踏まえ、世界遺産条約関係省庁連絡会議(外務省)、 

②閣議了解を経て、政府として推薦を決定し、

③2月1日期限の世界遺産委員会へ推薦書正式版を提出することになります。

④そして、各国専門家で構成されるNGO(国際非政府機関)である国際記念物遺産会議(ICOMOSイコモス)による現地調査を含む1年半の審査を受けて評価結果を勧告(世界遺産委員会の6週間前まで)して、

⑤ユネスコ世界遺産委員会(21か国で構成)で登録の可否を決定(推薦翌年の6から7月頃)されることになります。

 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/sekai_isan/pdf/93585301_03.pdf 

◎中韓が根拠なき非難・・・

 ところが、わが国が「佐渡島の金山」を世界文化遺産に推進しようとしていることに対して、隣国中韓が早速非難を展開しています。

 韓国は、文化審議会が答申した同日、外交部の堅種皓(キョン・ジョンホ)公共文化外交局長が、在韓日本大使館の中條一夫・公報文化院長を呼び抗議???しました。

 韓国政府 「佐渡島の金山」の世界遺産登録推進に抗議 | 聯合ニュース

韓国外交部の崔泳杉(チェ・ヨンサム)報道官は、「非常に嘆かわしい。即刻撤回するよう求める」とし、昨年7月世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する長崎市の端島(通称・軍艦島)について、戦時徴用された朝鮮半島出身者に関する日本政府の説明が不十分だとし、改善を求めたことも取り上げて約束の不履行を指摘した上で「また別の強制労働被害の現場を世界遺産に登録しようとしている」「本人の意に反する強制労働が行われた場所が、これに対する十分な説明なしにユネスコの世界遺産に登録されることのないよう、政府はユネスコなど国際社会と共に断固とした対応を取っていく」と強調したというのです。

「佐渡島の金山」の世界遺産登録推進 日本に撤回求める=韓国政府 | 聯合ニュース

戦時中に旧朝鮮半島出身者労働者が佐渡金山で働いていたことをもって、世界文化遺産にふさわしくないとしています。「佐渡島の金山」の世界文化遺産に推薦する時代は17世紀から19世紀であり、戦時中は関係ないにもかかわらず、既に登録された世界文化遺産「明治日本産業革命遺産」と同様の根拠なき非難です。

 中共は、中共で、関係ないにもかかわらず、今回の「佐渡島の金山」の推薦を巡り、12月30日の外交部会見で「日本は隣国の苦難の記憶を無視して登録を進めようとしている」「当然、怒りや反対を招くことになる」と指摘したうえで、日本側に対し「責任ある態度で実際の行動で歴史問題を適切に処理すべきだ」と主張しました。

 「佐渡島の金山」世界遺産への推薦巡り 中国政府も批判(テレビ朝日系(ANN))

 わが国は、毅然とした態度で、2月1日までに「佐渡島の金山」を世界遺産委員会に推薦すべきだと思います。これは、中韓のいつもの歴史戦であり、謂れなき非難に屈すべきではないと思います。

 今後、動向を注視していきたいと思います。

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