議員追い詰める「身を切る改革」 – 早川忠孝

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大した活動量のない人に合わせての身を切る改革なら、私は、反対せざるを得ない。

まあ、個人資産がたっぷりあって、後援会はじめしっかりした支援組織がある方なら、いくらでも身を切っていただいて結構だが、志が高く、かつ人物識見等申し分のない方でも、懐事情はお寒い方が多いのが実情である。

政治をビジネスにすることに巧みな人が稀にはいるが、基本的には、皆さん、実に真面目で、誠実に仕事をされる方々ばかりである。

真面目で仕事が出来る人は、様々な分野で重用され、毎日忙しく立ち働いておられる。
特に、自民党の真面目な国会議員は、沢山の仕事を抱えて年がら年中あちらこちらを飛び回っている。

そういう人は、大体は地元の選挙区ではあまり人気がない。
永田町での仕事を第一にしているから、地元の選挙区の様々な行事への出席が後回しになりがちで、勿論地元の地方議員や有力者に対しての特別の心配りは怠りがちになる。

あいつは何度もやってくるが、挨拶がない、などと言われてしまうことがある。

いつも手ぶらでやってくる、という批判である。

国政にとっては実に大事な政治家なのだが、地元の方々からすると印象が薄い政治家になってしまう。

身を切る改革を声高に主張されるのは、大体は空中戦が得意な野党の方々で、しかも政府与党の批判が仕事の大半だという方が多いので、身を切る改革を言えば言うほど、与党の立場で真面目に仕事をしている誠実で、多少不器用な誠実な人たちを経済的に追い詰めてしまうことになる。

国会議員の事務所は、中小零細企業の見本のようなもので、限られた資金で辛うじて日々を賄っているところが大半だと言っていいだろう。

何事もほどほどがいい。
血が流れるまで骨身を削らなくていい。

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