テスラ、ドライバーが走行中もプレイできる車載ゲームめぐり米当局が調査

CNET Japan

 電動自動車(EV)メーカーTeslaがビデオゲームの機能をめぐり、米国政府の正式な取り調べを受けていることが分かった。現在Teslaの車で、走行中にドライバーが車内のインフォテインメント画面でゲームをプレイできる機能について、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が調査を開始している。NHTSAは、この機能が「運転者の注意をそらし、衝突事故のリスクを高める」おそれがあるとしている。

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提供:Tesla

 今回の調査では、「Passenger Play」機能を搭載する「Model S」「Model X」「Model 3」「Model Y」約58万台が対象となっている。Teslaはダッシュボード中央のタッチ画面にさまざまなビデオゲームを追加しており、以前は停車時のみプレイできるようになっていた。2020年12月に、走行中にプレイできるよう変更されたとみられているが、理由は明らかではない。

 Passenger Playには、「車が走行中にプレイできるのは同乗者のみ」という警告文を表示する機能がある。ゲームにアクセスするには、画面上で確認し、ボタンをタップする必要があるが、同乗者でも運転者でも操作可能だ。

 The New York Timesは米国時間12月7日、この問題について報じた。翌日には、NHTSAがTeslaに問い合わせたという。

 Teslaは、運転支援システム「Autopilot(オートパイロット)」に関しても米当局の調査を受けている。NHTSAは8月、Autopilotが備えるレベル2の運転支援機能の安全性を正式に調査すると発表した。この調査では、特に停車中の緊急車両との複数の衝突事故について調べるとされていた。NHTSAは2018年1月以降、11件の衝突または炎上の報告を受けている。

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 米CNETはTeslaにコメントを求めたが回答は得られていない。Teslaにはこのような取材に応じる広報部門がない。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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