住民投票案巡る市議の秀逸な討論 – 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

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こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

先週、委員会を賛成多数で通過し、今日にも武蔵野市議会の本会議で可決予定だった住民投票条例が、下馬評を覆して一点して否決される結果となりました。

東京 武蔵野市 住民投票案 市議会本会議で否決
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20211221/1000074082.html

本条例案は「3ヶ月以上の居住」で外国籍の住民にも住民投票権を与えるという、極めて広く住民の定義を取ったもので、

・広義の意味の外国人参政権であり、今後の各級選挙における対応にもつながりかねないこと(憲法上の疑義あり)
・現時点で外国籍の住民が幅広く自治体の意思決定に携わることは、安全保障上の観点から懸念が残ること
・市長や市役所から市民に対する説明が不十分であり、成立プロセスにも疑問があること

などを理由に、私たち(維新)も反対を表明し、活動や説明を続けてきました。

しかし武蔵野市はいわゆる「リベラル」が強い自治体で、中道保守勢力は劣勢。委員会も賛成多数で可決し、情勢を覆すのは困難とも見られていました。

その見通しを覆したのが、いわゆる中立会派の動向です。

今回、反対に回った本多夏帆議員の反対討論の内容は秀逸であり、早速サキシルなどのネットメディアが要約記事を上げています。

武蔵野市の住民投票「否決」、趨勢決めた中立派女性議員が涙ながらに訴えたこと
https://sakisiru.jp/17590

私からもいくつか、本多議員の要点をお伝えさせてもらいます。

本多議員は外国人参加の是非というより、「住民投票制度それ自体」や「成立プロセス」に重きを置いて反対理由を述べました。

第一が、住民投票制度そのものへの周知・市民理解の不足。

住民投票制度は議会が機能不全になっている時にそれを補うため有効とされる手法ですが、その本来の目的がどこまで議論されているのか。

市長は議会答弁で「住民投票制度がここまで知られていないとは思わなかった。成立後に周知広報を徹底したい」と述べましたが、周知広報するのは成立前にやることが必要不可欠ではないか。

という正論からピシャリと主張が始まります。

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