スウェーデン、IKEAのトイレブラシ化した地名を逆利用した観光キャンペーン

GIZMODO

トイレブラシはスウェーデンの湖の名前だった…!

IKEAの商品名って独特ですよね。シンプルな本棚・Billyあたりは多分人の名前だと思ってましたが、Kallaxとか多分何らかのスウェーデン語だろうくらいの認識で、実際の意味を知る機会もありませんでした。

でも今、IKEA商品の一部ではありますが、その意味がわかりました。じつはIKEAの商品名、その多くはスウェーデンの地名に由来するそうなんです。Swedish Tourism Board(スウェーデン観光局)のキャンペーン「Discover the Originals」で発覚したんですが、たとえばトイレブラシの「Bolmen」は美しい湖に由来するんだとか。うーん、たしかにトイレが湖みたいにきれいだったらうれしいし、IKEAらしいユーモアも感じるんですが、湖のほうはちょっと迷惑だったかもしれません。

広告代理店・Forsman & Bodenforsが制作したキャンペーン動画によれば、地名由来のIKEA商品名はトイレブラシにとどまらず、たとえばゲーミングチェアのJärvafältetは自然保護区、収納家具の足・Stubbarpはお城で有名な町、収納棚のKallaxも町、ゴミ箱のToftanは湖の名前に由来しているそうですよ。

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vidoe: Visit Sweden/YouTube

単に不本意な現状を訴えるとかじゃなくて、意図せずに高まった知名度を利用して、スウェーデン各地への興味喚起になってるのがクレバーで気持ちいいですね。今はまだ気軽に海外旅行できなさそうですが、落ち着いた頃には実物を見に行ってみたいなって気がしてきます。

余談ですがForsman & Bodenforsでこのキャンペーンを考案したMarcus Hägglöf 氏はFast Companyへのコメントで、「スウェーデン人が子どもにBILLYと名付けることはもう考えられない、だってもうBILLYはあまりに本棚と結びついてしまったので」と言ってます。Alexaって名前も最近激減してるそうですが、だいたい同じ現象ですね。

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