特殊冷凍ソリューション事業を展開するデイブレイクは12月20日、飲食店でこれまで廃棄されていた食材を活用し、特殊冷凍した食品を自動販売機で販売する「急速冷凍食品の自動販売機での販売実証」を開始すると発表した。
東京都が公募した2021年度の「食品のロングライフ化技術を活用した食品ロス削減事業」に、三菱総合研究所との共同事業「急速冷凍食品の自動販売機での販売実証」が採択されたことを受け行われるものとなる。
同実証では、東京・南麻布の高級江戸前鮨店「鮨心」の協力を得て、営業中に提供しなかった食材を活用した料理を販売する。
具体的には、1匹のうち頭や骨など約6割が廃棄されてしまうという鯛の「アラ」(骨の出汁、端の身)を使った鯛めしおむすびと営業中に提供しなかった酢飯とズワイガニを使ったおむすびのセット「極おむすびセット」(500円)、鯛のアラ出汁で煮込んだけんちん汁「真鯛出汁の野菜たっぷりけんちん汁」(300円)、寿司ネタとして使用していないイカゲソを使ったイカと大根の煮物「イカゲソ大根」(300円)、寿司ネタとしては使用できないブリの血合いを使ったブリ大根「ブリ大根」(300円)を用意。
上質な素材を使い、大将の中村導昌氏がひとつひとつ丁寧に仕上げた料理を特殊冷凍したもの。販売期間は、2021年12月21日から2022年1月21日。東京モノレール天王洲アイル駅の中央改札前にて、特殊冷凍食品の自動販売機を設置する。
同社によると、今回の実証成果について、特殊冷凍技術と冷凍自販機を用いた食品ロス削減と販売機会の拡大を実現するモデルとして広く発信。課題の解決を図りながら、社会への実装を目指す。