変異株拡大で欧州が再び規制強化 – 飯田香織

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クリスマスが近づいてきました。

都内のホテルのロビーでもクリスマスの飾り付け!ですが、欧米各国はオミクロン株の感染拡大に身構えています。

FTはEuropean cuontries impose travel curbs to slow Omicron’s spread(欧州各国、オミクロン抑制に向けて規制強化)の中で、新型コロナウイルスの変異株=ミクロン株の感染拡大を受けてオランダが18日にロックダウンを再び導入するなどヨーロッパ各国で規制を強化する動きが広がっていると報じています。

オランダは1月14日までバーやジムなどの営業停止を求め、プロスポーツの試合は無観客で行われるとのことです。

ドイツはイギリスなど一部の国からの入国者はドイツ国民や居住者に限ったうえで、ワクチン接種の有無や回数にかかわらず14日間の隔離を求められるとしています。

ロックダウンを解除したばかりのオーストリアはワクチンの追加接種を受けていない場合には入国にあたって検査が必要になるということです。

オランダほど厳格な規制に踏み切った国はほかにないものの、アイルランドは20日からパブやレストランに対して午後8時までとするとしています。

専門家は午後5時閉店を求めていましたが、政府はそこまでは踏み出さなかったそうです。

ヨーロッパの中ではワクチン接種率が高いスペインとポルトガルもオミクロン株の拡大を受けて規制を強化する可能性を示唆したほか、ベルギーも22日から新たな措置を検討するとしています。

Washington PostはNew York City seeks federal help as U.S. braces for record cases with omicron wave(全米でオミクロン株の波が押し寄せるなか、ニューヨーク市が連邦政府の支援を要請)の中で、オミクロン株が急速に拡大しているアメリカではとりわけニューヨーク市が警戒感を高めていると伝えています。

CNNテレビに出演したファウチ博士は19日、「残念ながら」と前置きし、感染者数、重傷者数、そして死者数が記録的な水準に達するという見通しを示したといいます。

このうちニューヨーク市の市長は、バイデン大統領に対して検査や治療に必要な物資を供給するため、戦時の連邦法の国防生産法を発動する要請したということです。

WSJはStock Futures, Oil Prices Slump on Omicron Curbs(オミクロンによる制限で株価の先物や油価が下落)の中で、オミクロン株の感染拡大で経済活動が制限されるという懸念から投資家の間で不安が広がっていると伝えています。

ヨーロッパ各国で規制強化が広がっているほか、感染が急増しているアメリカでもバイデン大統領が21日、“コロナとの戦い”について国民に向けて演説するとのことです。

世界経済の停滞で原油の需要が落ち込むとして原油のブレント価格は5.1%下落して1バレル=69ドル78セントとなったということです。

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