7時間で約6℃しか冷めない超高性能保温ボトル「山専用ボトル」の保温能力を検証して屋内でも役立つのか確かめてみた

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通常の真空断熱ボトルと比べて高い保温力を備え、ゴムカバーやフタの形状などを登山向けに設計したステンレスボトルが「山専用ボトル」です。登山向けに最適化された山専用ボトルを通常のボトルと同様に屋内で使ったらどれだけの性能を発揮してくれるのか気になったので、実際に山専用ボトルと一般的なステンレスボトルの保温能力を比較してみました。

山専用ボトル | サーモス 魔法びんのパイオニア
https://www.thermos.jp/product/pickup/climbing.html

・目次
◆1:山専用ボトルの外観レビュー
◆2:山専用ボトルと一般的なボトルの保温能力を比較してみた
◆3:まとめ

◆1:山専用ボトルの外観レビュー
山専用ボトルには500ml・750ml・900mlの3容量が存在し、それぞれ3色のカラーラインナップが用意されています。今回使ってみるのは750mlのクリアステンレス。パッケージには雪山が描かれ、本格登山にも対応できそうな雰囲気を醸し出しています。


パッケージの下部には「6時間後でも78℃をキープ」と記され、保温能力の高さが強調されています。


パッケージを開封して中身を取り出します。


中には山専用ボトル本体と説明書、問い合わせ先が記されたカードが入っていました。


山専用ボトルの見た目は見た目はこんな感じ。底と胴部の黄色い部分はシリコーンゴム製で、銀色の部分はステンレス鋼製です。


胴部に取り付けられたシリコーンゴムのおかげで、手袋を着けても滑らずにフタの開閉が可能。


また、底と胴部のシリコーンゴムは取り外し可能で……


シリコーンゴム装着時の354gから319gへと軽量化できます。


フタはコップとして利用可能。また、栓は外部栓(下側)と内部栓(上側)の二重構造となっています。


山専用ボトルに飲み物を補充する際は、栓を2つとも外せばOK。


そして、飲み物をコップに注ぐ際は、内部栓だけをひねります。半周程度ひねってから三角形のマークを下にして傾ければ……


三角形のマークが記された部分から飲み物が出てきます。


◆2:山専用ボトルと一般的なボトルの保温能力を比較してみた
山専用ボトルの保温能力を確かめるべく、山専用ボトルと容量250mlの一般的なステンレスボトルを用意して、ヤカンで沸かした熱湯を満タンまで注いで……


気温25℃の部屋に置き、1時間ごとに栓を取り外して赤外線サーモグラフィ「FLIR i3」で温度を測定しました。


まず、熱湯を入れた直後の温度は山専用ボトル(左)が83.8℃で一般的なステンレスボトル(右)が79.9℃でした。熱湯はほぼ同時に注いだのですが、容量の違いからか温度に差が出ています。


そして、熱湯を注いでから6時間後には山専用ボトル(左)は78.8℃で、一般的なステンレスボトル(右)は54.4℃という結果に。山専用ボトルはパッケージの記載通りの性能を発揮しました。


1時間ごとの温度の推移をグラフに示したものが以下。山専用ボトルの温度低下は非常に緩やかで、熱湯を注いでから7時間経過しても75.6℃という高温を保っていました。


◆3:まとめ
気温25℃の室内における山専用ボトルの保温能力を検証した結果、7時間で6.2℃しか温度が低下しないという高い能力が確認できました。山専用ボトルに熱湯を入れれば長時間アツアツの状態を維持できるので「キッチンでお湯を沸かして自室に持ち込み、ポット代わりに使う」「朝イチでお湯を沸かして山専用ボトルに入れ、デスク作業中にコーヒーや紅茶などを作る」といった登山以外のインドアな用途にもオススメです。


山専用ボトルは500ml・750ml・900mlの3容量×3カラーがラインナップされており、記事作成時点ではAmazon.co.jpで500mlが税込4400円、750mlが税込5280円、900mlが5720円から入手できます。

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・つづく
山専用ボトルを実際に登山に持ち出して本来の力を確かめるレビュー記事を、近日公開予定です。

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