JR東日本と西武HD、地域・観光型MaaS「回遊軽井沢」を開始へ

CNET Japan

 東日本旅客鉄道(JR東日本)と西武ホールディングス(西武HD)は12月16日、地域・観光型MaaS「回遊軽井沢」の開始を発表した。

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 長野県北佐久郡軽井沢町にて、自治体、交通、観光事業者などと協力して展開し、観光地やスーパー、公共施設、学校などの場所をつなぐという。実施期間は、2022年1月15日から3月31日まで。

 両社は2020年12月、「新たなライフスタイルの創造と地方創生」をコンセプトに包括的に連携すると発表。回遊軽井沢は、その中の「まちづくりに向けた長期的な連携」の取り組みのひとつで、観光客や地域居住者の移動を便利にするサービスとなる。

 具体的には、各種電子チケットをスマートフォンから購入できる。軽井沢町内を運行するオンデマンド交通サービス「よぶのる軽井沢」の予約や決済、フリーパスやバスなどの各種交通電子チケットの購入、利用などが可能。また、加盟店で利用可能な「エキトマチケット」の購入や利用もできる。

 よぶのる軽井沢は、利用したい時に簡単に予約ができ、快適に移動できる乗合交通サービス。軽井沢町でのオンデマンド交通サービスの提供は初になるという。

 運行時間は、7時30分から19時00分までで、予約は当日の7時00分から18時30分まで。なお、エリアにより、乗降場所指定方式は異なるという。運行車両は、乗車定員8人のワンボックス型車両3台用意する。運賃は大人と子供同額で、1人1回300円。

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 交通電子チケットは、地域の交通事業者各社が企画する「軽井沢フリーパス」「碓氷線(バス)電子チケット」「軽井沢草津パス」が購入できる。

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 エキトマチケットとは、地域の飲食や物販店、アクティビティ施設などの加盟店で利用できる、1枚500円の電子チケット。西武グループの「軽井沢プリンスホテル」や「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」の一部店舗を含む、軽井沢町内50カ所以上の施設で利用可能。なお、一部加盟店では、利用者限定特典も用意する。

 各種チケットは、クレジットカードや「モバイルSuica」で購入できる。エキトマチケットの購入には「JREPOINT」も利用できる。

 回遊軽井沢の利用には、JR東日本および、パートナー企業が提供するサービスの共通ID「JaM id(ジャムアイディー)」への登録が必要。これまで、「Ringo Pass」、「TOHOKU MaaS」、「MaeMaaS」などを利用している場合は、登録したアカウントがそのまま利用可能。

 なお、回遊軽井沢では、JR東日本がさまざまな実証実験で得た地域・観光型Maasのノウハウや機能をパッケージ化したプラットフォーム「Tabi-CONNECT」を活用しているという。

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