円高関連倒産が6カ月ぶりに発生 – 東京商工リサーチ(TSR)

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2021年11月の為替相場は、米FRBパウエル議長の再任が報じられると長期金利が上昇、ドル円相場は1ドル115円台を突破して4年8カ月ぶり高値を付けた。しかし、月末には新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の検出報道でドル安が進み、113円を割り込んだ。

 こうしたなか、11月の「円安」関連倒産(速報値)は3カ月連続で発生しなかった(前年同月ゼロ)。2021年の累計倒産件数(1-11月)は5件で、前年通期(4件)は既に上回っている。

 「円高」関連倒産(速報値)は6カ月ぶりに1件発生した(前年同月ゼロ)。国際運送取次業のコンバインドロジスティクス日本(株)(東京)は、リーマン・ショック以降の円高に影響を受けた赤字を抱えていたが、コロナ禍の煽りを受けて10月27日、破産開始決定を受けた。

 2021年の円高関連倒産の累計件数は3件で、前年通期(2件)を上回った。



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