ストリートの祭典「コンプレックスコン」、リアルで開催:コロナ前からの変化は?

DIGIDAY

コンプレックス・ネットワークス(Complex Networks)の2021年のフラッグシップイベント「コンプレックスコン(ComplexCon)」は、メディア企業のイベントビジネスのニューノーマルを象徴するものになったのかもしれない。とはいえ、マスクの着用や検査が半ば義務付けられたことを除けば、米DIGIDAYの動画でご覧いただけるように、「ストリートカルチャー界のスーパーボウル」と呼ばれるこのイベントはごくいつも通りだった。

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カリフォルニア州ロングビーチで11月6日~7日に開催されたコンプレックスコンでは、パンデミック以前の光景が数多く見られた。米DIGIDAYが参加者に取材した限りでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で変化を余儀なくされたにもかかわらず、このイベントの魅力が損なわれることはなかったようだ。もちろん、パンデミックの発生から1年半しか経っていないなか、大勢が集まるイベントへの参加に不安を訴える人がなかったわけではない。だが、そんな彼らも、会場での検査など、コンプレックス・ネットワークが実施した予防措置に安心感を覚えていた。

「全員が入場前に必ず検査を受けられるようにするのが一番いいと思う」と、カリフォルニア州のベイエリア在住で、コンプレックスコンに初めて参加したというジョーダン氏は述べている。

マスクを以外はかつてのまま

マスクを除けば、2021年のコンプレックスコンは、パンデミック前に行われたイベントかと見まごうばかりだった。会場のロングビーチ・コンベンションセンターにはずらりとブースが並び、ビリオネア・ボーイズ・クラブ(BILLIONAIRE BOYS CLUB)やデッドストック(Deadstock)といったファッションブランドが衣類やスニーカーを販売していた。

また、アートショーやトークショー、それにNFT(非代替性トークン)のオークションまで行われているエリアもあった。このオークションは仮想通貨決済業者のコインベース(Coinbase)が開催したものだ。

ほかにも、ジレット(Gillette)、レゴ(Lego)、UPSといったブランドがスポンサーとして今年のコンプレックスコンにブースを出し、大勢のストリートウェア愛好家やスニーカーマニア、それにアートや音楽などのカルチャー好きの人々に自社の存在をアピールしていた。ロングビーチ・コンベンションセンターの外では、コンプレックス・ネットワークス傘下のフードメディアであるファースト・ウィー・フィースト(First We Feast)が、フードコートやピクニックエリアを運営していた。

感染拡大防止策は最大限に

だが、変化もあった。しかもこの変化は、「ハローキティ」ブランドを所有するサンリオがスポンサーとして観覧車を設置し、カーニバルを開催したことにとどまるものではなかった。ロサンゼルス郡が屋内公共施設でのマスク着用を義務付けたのに伴い、コンプレックス・ネットワークスはロングビーチ・コンベンションセンターの入場者にマスクの着用を義務付けたのだ(もっとも、いったん会場に入ってしまえば、このルールは厳格に適用されていなかったようだ)。また、コンプレックスコンの会場前で、ワクチン接種証明書か過去3日以内の陰性証明書の提出を求める検査を実施し、この検査を通過するよう義務付けていた。

「皆の安全を守るにはいいことだ」と、ニューヨーク市から参加したアレクシス氏は話す。「あちこちから大勢の人々がここに集まっている。彼らが(ウイルスを)家に持ち帰って家族にうつしてしまうようなことは避けたいからね」。

[原文:How ComplexCon attendees felt about the in-person return of Complex Networks’ flagship event

TIM PETERSON(翻訳:佐藤 卓/ガリレオ、編集:長田真)

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