ASUS JAPAN株式会社は、第12世代Core対応となるZ690チップセット搭載マザーボードの国内向けラインナップ発表した。電源周りの強化や、DDR5メモリやPCI Express 5.0、Windows 11への対応のほか、主にゲーミングモデルにおけるイルミネーション機能のAniMe Matrixや、パーツ交換を補助するQ-Releaseの搭載も大きな特徴となっている。
今回国内向けに発表となったのは、本日4日発売の5機種を含む計15機種。ROG MAXIMUSシリーズからは「Z690 EXTREME」、「Z690 EXTREME GLACIAL」、「Z690 FORMULA」、「Z690 APEX」、「Z690 HERO」の5機種を用意。なおROG MAXIMUSシリーズについては、今回から製品名に世代番号ではなくチップセット型番を使用する。
加えて、ROG STRIXシリーズからは「Z690-F GAMING WIFI」、「Z690-G GAMING WIFI」、「Z690-I GAMING WIFI」、「Z690-A GAMING WIFI D4」の4機種、TUF GAMINGシリーズからは「Z690-PLUS WIFI D4」、「Z690-PLUS D4」の2機種、PRIMEシリーズからは「Z690-A」、「Z690M-PLUS D4」、「Z690-P D4」の3機種、ProArtシリーズからは「Z690-CREATOR WIFI」の1機種をそれぞれ用意する。
ROG MAXIMUS Z690 EXTREME GLACIALおよびProArt Z690-CREATOR WIFIは年内の発売を予定。それ以外の機種については、11月中の発売を予定している。
第12世代Coreプロセッサへの対応に向けて電源回路を強化しており、上位機種を中心とした一部のROG MAXIMUS/STRIXシリーズでは、VRMに105A SPSを採用し、最大で24+1フェーズ構成とした。加えて、サーバーグレードの信頼性を謳う8+8ピンのPROCOOL II電源コネクタなどを搭載する。
拡張スロット周りでは、PCI Express 5.0への対応や強化スロットSafeSlotの採用に加え、拡張カードを着脱しやすくする「PCIe Slot Q-Release」を新たに装備。カード固定用のラッチに繋がるボタンを押すだけで簡単にロックが解除できるもので、大型のビデオカードを装着したさいなど、ラッチが押しにくい場合に便利な機能となっている。
PCIe Slot Q-Releaseは、ROG MAXIMUSシリーズではEXTREME GLACIAL以外の全製品で、STRIXシリーズではF GAMING WIFI、A GAMING WIFI D4などで備える。
また、ROG MAXIMUS Z690 EXTREMEおよびEXTREME GLACIALでは、I/Oカバー部にLEDイルミネーションとしてAniMe Matrixを採用。同社のゲーミングノート「Zephyrus G14」の天板に搭載していたものと同様の機構で、222個のLEDによってアニメーションなどを表現でき、専用ユーティリティのArmoury Crateを通じたカスタムにも対応する。
メモリは製品によってDDR5またはDDR4に対応。型番末尾に「D4」の付く機種がDDR4対応製品となる。金属製の仕切り板によって損傷防止や挿入時のサポートを行なうSafeDIMMも備える。
M.2ストレージの固定をツールレスで行なえるQ-Latchは引き続き採用。ROG MAXIMUSシリーズを中心にPCI Express 5.0接続M.2 SSDへの対応も果たしており、両面実装タイプのものでも効率的に放熱できるDouble-Sided M.2ヒートシンクなども備える。
インターフェイス周りでは全機種でUSB 3.2 Gen 2×2やThunderbolt 4を装備。背面ポートまたはヘッダピンでの用意となり、一部機種では、PCI Express用6ピン電源を利用して、最大60WのUSB Power Delivery 3.0やQuick Charge 4+といった急速充電機能もサポートする。そのほか、10Gigabitまたは2.5Gigabit Ethernetなども備える。
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