VUILD、施主自らが設計するデジタル家づくりプラットフォーム「Nesting」–1棟目が竣工

CNET Japan

 建築テック系スタートアップのVUILDは11月2日、デジタル家づくりプラットフォーム「Nesting」による1棟目の住宅が竣工したと発表した。家づくりアプリのベータ版も同時に公開している。

Nestingを使った1棟目の家
Nestingを使った1棟目の家

 Nestingは、共創型戦略デザインファームのBIOTOPEと協業で5月に構想を発表。2022年春のサービス開始に向け実証実験を進めている。

 プロトタイプとなる1棟目は、北海道の東部に位置し、摩周湖や屈斜路湖を擁する北海道弟子屈町に建築。VUILDの設計者監修の元、施主自らがデザイン、設計をしているという。断熱性能の基準であるHEAT20のG2を実現し、熱源は温泉熱を使用。ソーラパネルと蓄電池を設置すれば電力を全てオフグリッドで賄える。

 同日公開されたアプリのベータ版では、必要な間取りを描くと、瞬時に家の形が立ち上がり、建具、設備、家具、仕上げを選んでいくと3次元のイメージと見積が瞬時に更新され、リアルタイムで金額を把握することが可能。将来的にはアプリ内でオーダーメイド住宅の発注ができる状態を目指す。

家づくりアプリベータ版
家づくりアプリベータ版

 Nestingは、デジタルテクノロジーを使って、快適で環境負荷の少ない住まいを自らが設計し、作り出す体験を提供するもの。金額を意識しながら設計できるほか、どの地域でも、どの地域材でも、どの地域工務店でも建てられる構法を開発。構造部材をキット化して現場に届けることで、工期短縮と工程の単純化をサポートする。予算に応じて性能のカスタマイズにも対応するため、性能を上げることで消費エネルギーを下げ、発電機と蓄電池を搭載することでオフグリッド住宅の実現も目指すとしている。

 2022年春には、現在プロトタイピングを行っている複数のテンプレート開発を完了し、Nestingを本格稼働する予定だ。

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