三菱電機は11月1日、市場環境やニーズの急激な変化にともない、液晶テレビ事業を縮小すると発表した。製品競争力の維持が困難な状況になったためとしている。家電量販店向けなどの製品出荷は9月に終了しており、地域家電店「三菱電機ストア」向けの出荷は2024年3月まで継続するが、以降の方向性は今後検討するとのことだ。
今後は、液晶テレビ事業に係わる経営資源を三菱電機の重点成長事業である空調冷熱システム事業やそのほかの家庭電器事業などへシフトする計画。液晶テレビ事業を担当している京都製作所については、最適な組織への改編等を検討しているという。
三菱電機では「REAL」ブランドとして液晶テレビを販売。HDDやBDレコーダー機能などを備えた録画テレビとして展開している。