YouTubeで「人の命を救えたと思った」 手足3本失った僕が、一通のメールで感じた存在意義

J-CASTニュース

   20歳の時に事故で右腕と両足を切断し、現在YouTubeやSNSで障害などの情報を発信している山田千紘さん(30)は、数多くのダイレクトメッセージ(DM)を日々受け取っている。その中には、「人の命を救えたと思った」くらい心に残ったものもあるという。忘れられないメッセージと、それを読んだ時の心境について、山田さんが語る。

   【連載】山田千紘の「プラスを数える」~手足3本失った僕が気づいたこと~ (この連載では、身体障害の当事者である山田千紘さんが社会や日常の中で気づいたことなどを、自身の視点から述べています。)

  • 山田千紘さん

    山田千紘さん

  • 山田千紘さん

「自分を追い詰めてどうしようもなくなってました」

   YouTubeやSNSを続けていると、DMをたくさん頂きます。1日で何十件、多いと100件以上。長文で深い思いが込められているものは別フォルダに入れ、じっくり読んで返信しています。

   心の奥に抱えるものを人に話すのは勇気がいることです。時間もかかります。その「球」を投げる相手として僕を選んでくれたから、しっかりキャッチするべきだし、しっかり返したいと思っています。

   どのDMも大事に読ませてもらっていますが、中でも心に残っているものがあります。けんいちさんという30代半ばくらいの男性がくれたDMの一部を紹介します。

「楽しい時間の後は中々眠れないw
でも直接ちー君を知ったきっかけを伝えれたのも凄く嬉しかった。個人的には今前向きに生きれてる大きなキッカケとなった大きな存在なんです。
それぐらい一年前自死も考えるくらい自分を追い詰めてどうしようもなくなってました。
たった一つの動画でと、周りからすると鼻で笑う人も居るかもしれませんが、そんな気持ちになった事がある人にしか分からないものってありますものね」

   けんいちさんは、僕のYouTubeチャンネルのメンバーシップ会員です。悩みを聞いたり、他愛もない話をしたりと、肩の力を抜いて話せる居心地のいい空間を作りたくて、メンバーシップを始めました。

   メンバーと一緒に9月、Zoomでオフ会を開きました。けんいちさんは僕のことを知ったきっかけを話してくれました。このDMは、その会の直後に送ってくれたものです。

Source

タイトルとURLをコピーしました