「賃上げで皆さんの生活を守る」
皆さんの賃金が上がらなければ、日本は元気になりません。利益の上がった企業が賃上げをしないのはおかしなことです。皆さんの賃金が上がり、色々なモノやサービスを手に入れることができるようになれば、それがまた企業の利益となって戻ってきます。
経済政策で一番大切なことは、働きたい人に活躍の場を提供することです。しかし、そこで立ち止まってしまうのではなく、さらに働く人の賃金を上げて、誰もが自分らしく生きられるようにしたいと私は考えています。
「利益と仕事は増えたけど」
安倍内閣の誕生以来、正しい経済政策がとられたことから企業の利益が増え、仕事も増え、就職氷河期などという言葉も聞かれなくなりました。
そうなれば、さらに利益を生み出すために投資をしたり、働いている皆さんのボーナスなどとして支払ったりするべきなのですが、実際には現預金としてため込まれてしまっています。
いくら「政府は企業の賃金に口をはさめない」とはいっても、国民の皆さんのために経済政策を行なっている訳ですから、政府は経済界に賃金の引き上げを何度も要請しました。「官製春闘」などとも、からかわれましたが。
さらに私自身も「賃上げを行なった企業を後押しする税制の充実」などを何度も提言し、実際に改正が行なわれています。ただ、「お願い」しても「後押し」しても、利益の伸びに見合うほどには賃金は上がっていません。
「コーポレートガバナンス・コード」という武器
実は上場企業が配当に回した額は、ここ10年ほどの間に2倍以上になっています。以前はそんなに多くはありませんでした。増えた理由は「株主の権利をきちんと守れ」というコーポレートガバナンス・コードが制定されてお尻を叩かれたからです。
これを使わない手はありません。そこで、国会で「コーポレートガバナンス・コードに、従業員の声を聞く専任の取締役を置くと定めること」を提言しました。
企業が変わり、仕事が変わり、働き方が変わりました。同じ会社の同じ職場にいても、働いている皆さん一人ひとりがバラバラになってきています。「従業員」としてひとまとまりにならなくなっていますから、皆さんの声もまとまりません。
経営層に声を届ける仕組みも弱くなっています。そこで「皆さんの声を聞くのが専門の取締役」を置いて、賃金を上げる仕組みを作ろうということです。
「誰もが自分らしく生きられる社会」を
「誰もが自分らしく生きられる社会」の実現のために、国政の場で具体的な提言を続けていきます。