自民が保守化? 表現の自由が後退 – 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

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こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

ついに与党・自民党の衆院選公約が発表されました。

◯自民党政策パンフレット・政策BANK

私も現在、政策アンケート対応の合間に目を通している最中ですが、ニュースや話題になっている大きな点について今日はまず触れておきたいと思います。

まず、選択的夫婦別姓の議論に関連して、前回までは「夫婦の氏に関する具体的な制度のあり方についてさらなる検討を進める」と記載されていた内容が削除されました。

これは選択的夫婦別姓に明確に反対していた高市早苗議員が政調会長になったことが大きいのと、若い世代を中心に世間からも選択的夫婦別姓を求める声が多くなってきたことへの反動でしょう。

自民党は「公約が後退したわけではない」と強弁しているようですが、政党で公約づくりに実際に携わっている身として断言すれば、これは純度100%の後退です。

しかも、虎の子の公約集から「落とす」ということはかなり大幅な後退であり、自民党が自民党である限り実現は決してしないレベルと言って良いと思います。

自民党は当面、若い世代を中心に強い選択的夫婦別姓を求める声よりも、自分たちの支持層向けに舵を切ることを選択したことになります。

残念なことですが、これはこれで一つのわかりやすい対立軸です。

維新は他の野党と異なり、戸籍制度を維持しながら導入できる現実的で具体的な選択的夫婦別姓制度をすでに設計・提案しています。

222.
戸籍制度を維持しながら実現可能な夫婦別姓制度の導入を目指しま す。具体的には、同一戸籍・同一氏の原則を維持しながら、旧姓使用にも一般的な法的効力を与える選択的夫婦別姓制度を創設し、結婚後も旧姓を用いて社会経済活動が行える仕組みを整備します 。

維新八策2021より

こうした違いをしっかりと打ち出し、衆院選に臨んでいきたいと思います。

もう一点は、こちらも残念ながら「表現の自由」に関しても後退と見られる公約が散見されることです。

前回までは公約集・政策集から消えていた「青少年健全育成基本法(仮称)」が再び復活しました。

これは「健全な育成」の名の下、ゲームやアニメ・漫画などで政府が青少年に対して「有害」と判断したものを規制しかねない法律であり、懸念の声が広がったことから自民党の公約集から削除されていました。

今回記載された「青少年健全育成基本法(仮称)」が以前に自民党が主張していた内容と同じなのかどうか、山田太郎議員いわく「詳細は不明」とのことですが、こちらにもしっかりと注視していく必要があります。

維新は「表現の自由」についても、今回の維新八策2021で初めて明記しています。

121.
表現の自由を最大限尊重し、マンガ・アニメ・ゲームなどの内容に行政が過度に干渉しないコンテンツ産業支援を目指します。 MANGAナショナルセンターの設置による作品アーカイブの促進、インバウンドを意識した文化発信やクリエイターの育成支援などを行います。

維新八策2021より

まずは自民党・与党に過半数を握られないよう、そして選挙後も表現規制が進まないように、しっかりと政策主張をしていかなければなりません。

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