失業期間を経て再び就職活動をする時に有益な「5つのヒント」とは?

GIGAZINE
2021年09月26日 15時00分
メモ



やむを得ない事情で一時的に仕事に就いていない失業期間ができてしまった人にとって、再び就職活動を行うのは不安なものです。そこで、失業期間のある人が就職活動をする上で役に立つ「5つのヒント」について、リーダーシップや職場環境の専門家であるレイチェル・クック氏が解説しています。

How to Re-Enter the Workforce After a Pause
https://www.quickanddirtytips.com/business-career/careers/how-to-re-enter-the-workforce-after-a-pause

◆1:現時点での自分のニーズを再評価する
失業期間を経て再就職を検討する際、「退職した時と同じような仕事や職場」に戻ろうとする人もいるかもしれません。しかし、退職時とは世界の状況や自分が希望する生活などが変化している場合があるため、適切に自分のニーズを再評価する必要があるとクック氏は指摘。以下のような質問を基に以前の仕事についてよく考え、次のキャリアパスを考える指針を持つべきだと述べています。

・以前の仕事に戻りたいのか?それは自分にとって魅力的で、やりがいがあり、意味のあるものだったか?
・自分はうまくワークライフバランスを保つことができていたか?以前の仕事は自分のライフスタイルに合っていたのか?
・働きたい企業文化についての希望はあるか?
・以前の仕事で得られなかったものは何か?


◆2:履歴書を修正する
望んだ仕事に再就職するためには、将来の雇用主に訴えかける履歴書やLinkedInなどのプロフィールを更新することが必要不可欠です。もちろん、自分をアピールするためにウソを並べ立てるのは避けるべきですが、同じ真実のプロフィールを記入する場合でも、伝え方次第でアピールする度合いが変わってきます。

魅力のある履歴書やプロフィールを考える際に重要なのは、「理想的な未来を手に入れるため、自分の経験から何を強調して伝えたいのか?」をしっかりと定義することです。自分の希望する仕事に関連したスキル・指標・経験・達成したものに焦点を当てることで、多くの履歴書やプロフィール欄の中から雇用主の注意を引くことが可能です。

たとえば、以前はプロジェクトの予算管理やデータに基づくアドバイスといった仕事をしていた人物が、「次はリーダーシップを発揮できる仕事に就きたい」と考えているとします。この場合、履歴書で焦点を当てるべきなのは分析的な細かい仕事ではなく、自分が主導したグループプロジェクトやデータに基づいてクライアントを説得した事例など、リーダーシップに関連した経験です。自分の目的に合った内容を上部に記すことで、雇用主に特定分野のノウハウがあると思わせることができます。


◆3:自分のストーリーを構築する
面接で自分自身の話をする際は、単純にこれまでの経験や持っている知識を述べるのではなく、「自分を主人公にしたストーリー」を話すべきだとクック氏は主張しています。以前の仕事を通じて得たスキルや経験、失業期間において試された忍耐力や洞察に満ちた反省、新たに習得したスキル、そして就職活動を始めた回復力などを組み合わせ、ストーリーとしてわかりやすく伝えられるように準備しておく必要があるとのこと。

自分のスキルや経験をうまくストーリーに織り込むことにより、「自分が何者であり、採用した雇用主にどのようなメリットを与えられるのか」を説得力のある方法で伝えることができます。面接の場でうまくストーリーを伝えることができれば、「しばらく働いていない失業者」から「魅力的な採用候補者」にランクアップできるとのことです。


◆4:自分が制御できる目標を設定する
就職活動ではさまざまな会社を調査したり、従業員募集の枠を見つけて応募したり、知人のつてを頼ったりします。うまくいけば1週間で仕事が見つかるかもしれませんが、基本的には再就職まで数週間~数カ月かかるものであり、成果が出ないことに落ち込んでしまうかもしれません。

成果が出ないことに落ち込まないためには、「自分が制御できるものと制御できないものを区別し、制御できる目標を立てる」ことが重要だそうです。たとえば、「企業の調査を行う」「企業に電子メールを送信する」といった行動は制御できますが、企業が自分を採用するかどうかの結果は制御できません。従って、「1週間に5回は面接にこぎ着ける」「2カ月以内に新しい仕事を見つける」といった目標は自分が制御できないため、非生産的だとのこと。

そこでクック氏は以下のような「自分で制御できる目標」を立てて、就職活動に臨むことをオススメしています。自分の行動で制御できる目標を立てることにより、目標達成時には自分を褒めて就職活動のモチベーションを高めることが可能です。

・6週間で100社を調査する。
・1カ月間、毎日5つのLinkedInリクエストを送信する。
・ブログを始めて、専門知識に関する記事を1週間に1回投稿する。
・習得したいスキルのウェブ講座を2週間で1つ受講する。


◆5:計画を立てて実行する
就職活動における目標を設定したらそれを基にして具体的な計画を立て、実行する段階に入ります。会社を調査する時間、応募する時間、ブログの記事を執筆する時間などをカレンダーに追加して、計画を達成するために動き始めます。

クック氏は計画を遂行する最中も適切なサポートを受け、目標を達成したら自分にごほうびをあげることが大事だと主張。また、「あなたのストーリーで主人公になれるのは、あなただけだということを忘れないで下さい。だから行動を続けてください」と述べました。


この記事のタイトルとURLをコピーする

Source

タイトルとURLをコピーしました